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Live Report ライブレポート 2008

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2008.10.28
"FUSS OVER THE 14th ROCK!!"
Theピーズ/ナショヲナル/ズクナシ


Theピーズ

ナショヲナル

ズクナシ
出演バンドの名前が全部繋がっちゃう、という濃厚な偶然が生じたイベント「ピーズクナショヲナル」。そしてそんな偶然以上に濃厚なのは、このメンツ。さながら牛の乳を直飲みしているかのよう。ステージ上に飛び出した1番手のズクナシに、すぐさま大きな歓声があがる。骨盤を揺らすリズムに絡みつく鍵盤の音、そして観客1人1人に訴えかけるように唄うボーカルは、声だけでなく目力までもが迫力満点。強く優しく笑顔の可愛い彼女らの音楽には、ヒトをちょびっと、またはもっと、好きにさせるパワーがあった。続いて暗がりの中からナショヲナル見参。ゴリゴリなロック『甘辛放浪記』で攻めの姿勢を見せたかと思えば、ジュリアナ扇子で踊ったり、和太鼓を叩くようなパフォーマンスで魅せたりと観客を圧倒。楽曲も中毒性を秘めたものばかり。これで結成1年目とは、恐ろしい。ラストはお待ちかねのTheピーズ。序盤はアップテンポな曲で会場を沸かせ、中盤は比較的緩やかな曲で観客の体力を快復させてくれるあたりがニクイ!終盤、『体にやさしいパンク』でとうとうモッシュが発生するも、それは「体にやさしいモッシュ」。演る側がベテランならば観る側も、やはりベテランなのだと妙に感動。「今日ほど自分を健常者だと思ったことはない」。MC中、はるさんが何度も零していたが、これぞまさしく「ピーズクナショヲナル」を象徴する言葉だったように思う。全バンド、異常に異常で楽しかった。[文/ドン町子、撮影/鈴木恵]
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