CLUB Que WEBSITE

Live Report ライブレポート 2008

« Back


2008.11.26
"胸キュン☆アルペジオ vol.5 ~福村貴行君の6回忌~"
VASALLO CRAB 75/advantage Lucy/Swinging Popsicle/Karenin


VASALLO CRAB 75

advantage Lucy

Swinging Popsicle

Karenin

彼が突然、星になってしまってから早くも6年・・・advantage Lucy、VASALLO CRAB75のメンバーとして活躍した、福村貴行君の命日に毎年行われるイベント「胸キュン☆アルペジオ」が今年も開催された。福村君と私の出会いは、10年以上前、まだadvantage LucyがLucy Van Peltと呼ばれていた頃、新宿JAMで。Lucyのステージを観て、魔法にかけられたかのようなとてつもない感動に心が震えた私は、ライブ後楽屋に直行。最初に声をかけたのが福村君だった。明るく少しとぼけたその感じに、ホッとしたのを覚えている。曲、サウンド、アイコの声、全てが私好みの奇跡のバンドであると、彼に力説したな。福村君はいつも飄々としていて、でも音楽には熱い情熱を注いでいて、ムードメーカーだった。彼にゆかりのある、彼によって交流が生まれたバンド達が今年も集結。1バンド目は福村君のフェイバリット・バンドだったlost in foundのMikeの新しいバンド、Karenin。ゆるやかにイベントのオープニングを飾る。そして2バンド目はお馴染みSwinging Popsicle。ミネコさんのクリアーなボーカルが力強く清々しい。続いてadvantage Lucy登場。私がLucyの曲の中でもっとも好きな「red bicycle」からスタート。なんとボーカルのアイコがギターに挑戦してアルペジオを披露する。Good Job ! そして中盤、Lucy初のメドレーへ。「シトラス」から「グッバイ」まで福村君在籍時の懐かしいナンバーが続き、次第に会場は福村君がいたあの頃の空気に包まれて行く。ラスト・ナンバーは2008年に生まれた今のLucyを代表する曲「白い朝」。「いつも思ってたよりも君はずっとそばにいたんだ」そう、福村君はみんなのそばにいたと思う。トリを飾るのは、福村君が最後に自分の人生を捧げていたバンド、VASALLO CRAB75。相変わらず、超絶グルーヴ全開の圧倒的なパフォーマンスを観せる。福村君がアルペジオを弾いていた「vicious circle」にも力が入る。大人しかった観客の手拍子や踊りを誘い、イベントも最高潮に。ラストはこの日の出演者全員による、福村君の部屋のマルチレコーダーから発掘された2曲「言の葉」と「風の声」の演奏。こんな素晴らしい曲を置いて行ってくれた福村君に感謝したい。心にほっこりと温かいものが残る、まさに胸キュンな一夜だった。 [文/加藤千香子、撮影/サヤカ]
※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。

MENU

WWW このサイト内
Copyright © CLUB Que SHIMOKITAZAWA All rights reserved.