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Live Report ライブレポート 2009

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2009.5.1
"木村ひさし presents 「POW!!! ~鳴らすよメーデー~ vol.2」"
木村ひさし&THE NEW VOLCANO/ANATAKIKOU

木村ひさし&THE NEW VOLCANO
ANATAKIKOU
木村ひさしプレゼンツ「POW!!! ~鳴らすよメーデー~vol.2」はANATAKIKOUを迎えてのツーマン。開催の前にANATAKIKOUヴォーカルの一人である北條の脱退が発表され、開演までに埋まった会場にはライブを心待ちにする一方で少し複雑な空気があったのは否めなかった。しかしながら、イベントは終始笑顔に溢れ楽しくて大満足な夜だった。ネガティブな気持ちはどこへ?いつものSEでトップバッターANATAKIKOUが登場。「黄色い道」でスタートし、渋めの北條節バリバリラブソングにうっとりしていたら、突然割り入る「モネラ氏の庭園」のイントロ。もう1人の歌い手の松浦の変態性溢れる素晴らしいナンバー。しょっぱなからANATAKIKOUワールド大全開。奇想天外なメロディに絡み合うコーラスワーク、ぶれないリズムはANATAKIKOUの真骨頂。「缶コーヒー」、「ほら」、「キューティフォン」…と、それぞれの曲を交互に演奏。終盤に差し掛かったところで北條から脱退の挨拶が。そんな時にもしんみりとせずにおちょくった言葉で観客を笑わせてくれる、そんな所が彼ららしい。ラストの「リリー」では曲に心情がでてしまっているというか、そういう所が目に見えてしまう演奏に胸が熱くなった。本日ホストの木村は「木村ひさし&THE NEW VOLCANO」というスペシャルなバンドで登場。メンバーは自身も「腐れ縁」と語りさすがのコンビネーションのDr.丸尾(Clingon)、GuにはCOUCHの平泉、Baにアナログフィッシュの佐々木。「君のつづき」からスタートし、自分でもMCにしてしまうほど声が枯れているのに「気にしません」と言ってのける姿に思わず笑ってしまう。「自分が接しやすい人」を基準にメンバーを選んだと木村さんが言うとおりに素晴らしくまとまっていて、本業はヴォーカルであるサイド二人のコーラスはサラウンド効果がハンパなかった。「加速する」などClingonの曲も織り交ぜ、キュートな丸尾さんを愛ある言葉でいじったり、とっても濃くて熱い内容のMCがあったり、時間はあっという間に過ぎる。ラストは「わすれるな」を弾き語り、アンコールに「約束の日」と「真夏のサヨナラ」。最後は出演者全員が出てきて挨拶。「皆、頭しっかり下げよう!」と木村が言い、ANATAKIKOUの面々からもホッコリとしたコメントが飛び出す。様々な感情が交差する全体を木村が後ろからつっつき、決して後ろ向きにはならないようにしてくれた。木村ひさしとANATAKIKOUにありがとうを言いたい。
[文/高橋亜も、撮影/多田優美子]
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