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Live Report ライブレポート 2009

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2009.5.22
"QUIP MAGAZINE 15周年 Event 「QUEIP vol.2」"
片山ブレイカーズ&ザ★ロケンローパーティ/ストライカーズ
opening act> BAND A
DJ> ISHIKAWA(QUIP)&NEY(Que)

片山ブレイカーズ&ザ★ロケンローパーティ
ストライカーズ
BAND A
「BAND Aと申します」、そんな「匿名希望です」とでも言わんばかりの名前を持つバンドから、その夜は幕を開けた。が、彼らが投げ付けたのは、思いもかけない直球で……。ときにつぶやくように、ときに吐き出すような声が、メリハリの利いたサウンドにのる。疾走感を伴いながら、キメの多い展開は実に爽快。「退屈」という言葉で若々しい衝動を叫ぶ、バンド名に似合わない自己主張の強いアクトが印象的だった。 続いて、TRFの大ヒット曲をSEに、サングラス姿で登場した男たちが、一列に並んでキレのある踊りを披露。そんなサービス精神がストライカーズの真骨頂だ。ド頭からハンドクラップ要求し、ダンスタイムに突入する。コーラスもギターソロもひたすら快楽的! 「タテにもヨコにも踊ってくれ」とMCで言い放ちながら、バンド自身も全員で歌い踊る。その爽快なハジケっぷりが気持ちよくてたまらない。ラストのアンセム「THE WORLD」まで、フロアに高揚感と多幸感をもたらし続けた。 そしてトリを飾るのは片山ブレイカーズ&ザ★ロケンローパーティ。スリリングなビートがぶっ放され、巻き舌の絶唱で片山が享楽の夜へ誘う。アグレッシブなサウンドは、あっという間にフロアに着火。なのに、バンドは1mmも攻めの手を弛めることなく、もっともっとと焚きつける。気付けばステージの上も下も前のめり。掌握と言うよりも、蹂躙と言ったほうがふさわしいほどのパフォーマンスを見せつける。アンコール「鏡よ、カガミ」まで狂騒は一瞬も鳴り止まず。片山の晴れやかな表情が、その夜の充実を雄弁に物語っていた。
[文/渡部俊祐、撮影/市川絢子]
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