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2009.7.20
昼の間に太陽の熱を溜め込んだコンクリートの熱気と、肌に纏わり付くじっとりとした湿気から逃れる様に、この日CLUB Queへの道を急いだ。会場へと続く階段を足早に降りると、地下ならではの心地いい湿度を含んだひんやりとした空気が会場を満たしていた。毎夜暑さと湿気にうんざりしているであろうオーディエンスに、ひと時のオアシスを提供してくれる最高にクールなロックバンド、noodlesの登場で、夜の宴はスタートを切った。黒猫のようにしなやかな演奏で、するりと私たちの心をすり抜け、気安く手を触れることをゆるさない、かと思えば人懐っこい笑顔と飾らないMCでそっと心を奪う。男子顔負けの力強いリズム隊に、YOKOの少しくせのある歌声が乗る。シンプルだからこそ誰も真似ることのできない本物のガールズロックだ。続いて登場したのはCOIL。天才ヴァガボンド等のスタンダードナンバーから河川敷ドリームなどといった懐かしいナンバーまで。彼らのキャリアを物語る堂々たるステージを見せ付けてくれた。途中AUTO PILOTの高畠俊太郎氏をコーラス＆タンバリンに迎え入れ、和やかなムードで演奏は続く。夏ノ陣と銘打たれた夜の宴は終始友好モードといったところか、決着は次に持ち越しということで。"CLUB Que 夏ノ陣 21 「VS シリーズ」" noodles／COIL
[文/柚木沙織、撮影/市川絢子] ※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。
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