2009.11.1
今年も残す所あと二ヶ月。11月のスタートを切ったイベントは1年振りのninohira。
まず最初に登場したTOMMY THE GREAT。彼らが奏でるダンスロックは、ただ踊れて楽しいというのではない。華やかに過ぎた80年代を想う時に感じるそれと近いような、大人の哀愁が漂う。歌と音を繋ぐメロウなグルーヴに耳を傾けているうち、気付くとやっぱり心地よく身体も揺れてしまうのだけど。
続いてTHE MICETEETH解散後、シンガーソングライターとして本格的に活動を始めた次松大助。ピアノ弾き語りのスタイルで、メルヘンな情景が目に浮かぶ楽曲を披露した。本人の緊張をよそに鍵盤の上の指は自由自在。フロアも彼のロマンチックな世界にうっとりと包み込まれていた。
そして最後はTRAUMERAI。the ARROWSのVo.坂井竜二とunkieのDr.城戸紘志のユニットが、満を持して迎えた初ライブ。しかし初めてとは思えない圧倒的な存在感に、完全に飲み込まれた。G.曽根巧(talk to me)、Ba.坂井キャンディ昌英(the ARROWS)、Key.岩田アッチュ(NIRGILIS)の強力なサポートメンバーと共に、贅沢でスタンダードなロックを観せた。つい口ずさみたくなるメロディ、日常の中でキュンと胸を掴む季節感と詩心溢れる歌や音に思わず涙。日本のロックの底力を感じる彼らの音楽から、今後も目が離せない。"ninohira☆031" TRAUMEREI [坂井竜二(Vo.G/the ARROWS),城戸紘志(Dr.Cho/unkie,白昼夢,JUDE), ソネタクミ(G.Cho/talk to me),坂井"キャンディ"昌英(B.Cho/the ARROWS), 岩田アッチュ(Key.Cho/NIRGILIS)]/ TOMMY THE GREAT/次松大助
[文/伊藤ひとみ、撮影/rei] ※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。
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