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2010.1.30
「本当に思っていることしか、曲にできないんだ」
そう言ってスタートしたBOO BEE BENZの新曲"follow"は期待をはるかに超えるものだった。まさに音速でその空間中をとりこにするメロディーの展開。ひとつひとつ丁寧に紡がれた音が、胸の奥まで真っ直ぐに届いた。竹内の持つ独特の高音が、楽曲への自信を象徴するかのように、真っ直ぐにピンと伸びる。１月３０日。BOO BEE BENZレコ発ライブは６時半に幕を開けた。トップバッターのAJISAIは柔らかさを含んだ心地よいメロディーで徐々に温度を上げていく。澄んだ水のような透明性のある優しいメロディーにのせた、切なさと危うさを持った歌詞が、観る者の心を確かに震わせる。続くpigstarは熱を持ったような力強い印象。閃光のような鋭さと速さで空間全体をぐるぐると駆け巡る存在感のある音。ピアノが楽曲に彩りを添え、その曲の広がりの絶妙さには誰もが心を奪われた。BOO BEE BENZのアンコールは"to me"。年が明けてから間違いなく一番の夜だと誰もがそう感じたであろう、これからの彼らの飛躍をますます期待させてくれるライブだった。"BOO BEE BENZ presents 「Point Zero」" BOO BEE BENZ／AJISAI／pigstar
[文/渡部希美、撮影/松本順子] ※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。
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