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Live Report ライブレポート 2010

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2010.3.23
"コーチガリーTOUR 2010 ~手のなる方へ~
結成10周年記念東名阪ツアー第一弾 東京ファイナル"
コーチガリー/パウンチホイール/Flying Song Writer

コーチガリー

パウンチホイール

Flying Song Writer

コーチガリーのレコ発イベント!開演前と転換中には各出演者がDJを回すという趣向で、中に入った瞬間からお祝いモードだ。 1番手は「Flying Song Writer」、カンパネルラのメンバーが始めた別形態のバンドだ。『ベランダー』、『飴を食べる』と、ラブソングが続く。Vo.渡辺の特徴のある歌声は健在だ。音楽をするって事以外は全く普通の人達、みたいな親近感は本当に独特。そうしてほんわかした気分でいると、ドキリとする歌詞とフックのあるサウンドで急に入り込んでくる。これもポップマジックだ。MCではもじもじしたり、素敵な報告もあったりと、不器用気味な「間」が微笑ましい(笑)。中盤で演奏した『眠る』はアクセントの和メロが効いた幻の名曲。こういう歌を歌えるバンドは少なくなったと思う。そしてドラマチックなアレンジと歌詞、心を騒がせるフレーズがちりばめられた『クラムチャウダー』も演奏。各メンバーの歌声が聴ける『人間さん』でほっこりした後はノリの良い『急いで』でシメ。メンバーのはにかんだ笑顔もライブの「味」になるあったかいステージだった。 2番手はパウンチホイール。1曲目はVo.青木の弾き語りから始まる『よるの歌』。ゆっくりと、強く届けられる歌達がQueをパウンチ色に染める。軽快な『恋をしている』では皆楽しそうにリズムをとっている。「僕らは同期なんです」ってMCの後はベース岸部がボーカルをとる新曲の『君は僕に似ている』。気持ちが重なるようなラブソング。名曲の予感!そしてパウンチの代表曲の一つ『ロミオ&ジュリエット』へ。ドライブの効いた演奏にグッと引き付けられる。いつ聴いてもパワーナンバーだと思う。「思い入れのある曲です」と『龍馬』へ。これは初期からある曲で、今度配信リリースもするとのこと。確かに演奏が始まると聴き覚えのあるフレーズ!ラストはこれもパウンチの代表曲のひとつ『リアル』。キリリと前を向いて歌う青木の表情が印象的。歌に込められたメッセージを力強く伝えようという気持ちが迫ってくるような演奏だった。 そして2バンドに暖められたステージにトリで登場したのはコーチガリー。レコ発という事もあり、気合は十分だ。1曲目『初恋のうた』からスタート。ボーカル佐々木は既に汗だくのハイテンション!2曲目の『素直になって』ではメンバー4人ともそれぞれのカタチで暴れている。楽しんでいる!っていうのがステージから溢れてくる。ブレイク多めでキメキメの『one』ではメンバーの笑顔も最高潮に。「結成10周年を迎えました」というMCの後、その為に作ったという『アニバーサリー』を演奏。きっと特別な思いで歌っていたんだろう。久しぶりの曲を、と『バグダット』へ。バンド史上一番長い曲だそう。ソリッド音を鳴らしつつ、熱唱する佐々木の姿がQueのフロアを圧倒していた。『POINT』、『手のなる方へ』と続いて、一気にラストに向けて上がっていく。『笑おう』で手拍子して盛り上がったあとは気合フルテンの『覚醒のとき』で一気に駆け抜ける。アンコールは『ナイトライダー』。アイコンタクトしながら笑顔になったメンバーを見て嬉しい気持ちになる。やり切った最高の笑顔でステージを去るメンバーにフロアから皆で拍手を送った。 始まった時と形は若干違えど同期みたいな3バンドで、始めから終わりまで暖かい雰囲気のイベント。ポップバンドは死なず(笑)。そんな事を確信させられた素敵な夜だった。
[文/朝倉(Quip)、撮影/中村美鶴]
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