CLUB Que WEBSITE

Live Report ライブレポート 2010

« Back


2010.3.25
"22222 世紀の2人遊び!! vol.2"
武藤昭平(勝手にしやがれ) with ウエノコウジ(the HIATUS,Radio Caroline)/
リトルキヨシトミニマム!gnk!

武藤昭平 with ウエノコウジ
リトルキヨシトミニマム!gnk!
"22222 世紀の2人遊び!! vol.2"と2づくしとなったイベント。タイトルの遊び感に足並みを揃えるように、出演者もキャラの濃~い2組が登場する。リトルキヨシトミニマム!gnk!は素朴な見た目と朴訥な歌詞が印象的な2人遊び組。Dr.!gnk!のポエトリーリーディングがライヴスタートの合図だ。ドラムとアコギだけなのに、薄く聞こえないのは、リトルキヨシの歌がマイクを通さなくても響くくらい力強いせいなのか、!gnk!のたたき出すビートがメロディすら表現するからなのか。音楽に対するまっすぐな姿勢に好感をいだかずにはいられない。そんなふたりだからなのか、MCに客席からつっこみが入ったり、場内は終始暖かなムード。その中で時折見せる激しさにも目を引かれた。終わりは始まったときと同じように!gnk!の声が響く。ほわっとした中にある強い芯が心に残る、そんなライヴだった。うってかわって、セットチェンジが終わったステージには、スーツで強面の兄さん達がビールの500ml缶を片手に現れる。爽やかだったはずの空気を、瞬時にダークな世界に変えてしまうさすがの貫禄を見せるのは武藤昭平withウエノコウジ。アコースティックベースと、時にはパーカッションにもなるギターの競演が見物だ。演奏中はもう、渋い、カッコいいとしかいいようがない、まさに「現代のトロヴァドール(吟遊詩人)」。なのに、MCになると脱力してしまうほどのゆるキャラに変わってしまう。このギャップはバンドでは絶対に出せない、このユニットならではのお楽しみだ。でも、歌が始まればまた、どこまでも音楽人に変わってゆく。勝手にしやがれを飛び出して、勝手にやってる武藤昭平の新たな魅力を見たい人は、武藤昭平withウエノコウジのライヴに足を運ぶことをおすすめする。
[文/輪千希美、撮影/おれんじぱんだ]
※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。

MENU

WWW このサイト内
Copyright © CLUB Que SHIMOKITAZAWA All rights reserved.