2010.3.28
結成11周年、日本を代表するシューゲイザーバンドcruyff in the bedroom(以下クライフ)の主催イベントが彼等のホームグラウンド下北沢CLUB Queにて開催。岩手県在住で盛岡、東京を中心に活動する平均年齢21歳の若きデュオ、PLASTIC GIRL IN CLOSETの登場で厳かなキックオフ。サポートドラムを加えた3人編成でのライヴ。レーベルメイトでありハタユウスケ発信のコンピレーションアルバム『Total Feedback』に参加するなどクライフとの親交も深い彼等。透明感のある高橋の歌声とバンド名を体現するような須貝のビジュアルが印象的。安定した演奏で堂々のオープニングアクト。男女ツインボーカル、ギターエレクトロポップバンド、1000say(ア・サウザンド・セイ)がバトンをつなぐ。ダンサブルな打ち込みサウンドと骨太なバンドサウンドの海を、まるで魚のように泳ぎ回るベースボーカルAPIのライヴパフォーマンスは圧巻。ステージ前方は終始ダンスホール状態のお祭り騒ぎ。思わず目を細めてしまったのは、舞台照明のせいだけではなさそう。発起人であるクライフも負けじと応戦。ポストロック、ハウス 、ワールドミュージック等、様々な要素を咀嚼・消化したセンシティブな旋律。喜怒哀楽どれにも当てはまらないような、名もない感情を紡ぐ叙情的な詞。幻想的で甘美なステージに陶酔するオーディエンス。「plastique bag」で大団円のアンコールを迎え、今宵の試合はタイムアップ。企画者であるクライフに敬意を表し、当ライヴレポートをもって優勝カップと代えさせていただきたく候。"cruyff in the bedroom presents 「tokyo tea party」" cruyff in the bedroom/1000say opening act> PLASTIC GIRL IN CLOSET
[文/宮本貴子、写真/松本順子] ※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。
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