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Live Report ライブレポート 2010

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2010.6.4~5
"岩瀬敬吾 ONEMAN LIVE -Intro 1&2-"
岩瀬敬吾 -oneman 2days-

6/4
6/5
●6/4(金)岩瀬敬吾 ONEMAN LIVE -Intro 1-
「みんなにとっての、何か始まりになるようなライブを、そんな思いで始めました」Introと名付けられた岩瀬敬吾のワンマンライブ。その初日は「Glider」で勢いよく点火された。バンドを従えた4人での猛るアンサンブルの中を、強靭な声が貫いてゆく。ステージから光が溢れた「ノイズとため息」、挑みかかるようなテンションの「未来」など、めくるめくステージングからは、片時も目が離せない。ところが、MCでは一転して、ゆるい空気が流れる。話題は、交代したての首相や、スーパーでの買い物のことなど。それぞれの話題には特にオチもなくてグダグダだけれど、敬吾が飾らない素顔を見せてくれることで、オーディエンスとの間に親密な感情が生まれていたようだ。「みんなを幸せな気持ちにさせる曲を作ってきました」そう前置きして披露されたのは「オールライト」。その力強いリズムと言葉は、聴く者に肯定感を与えてくれる。また、アンコールで披露された「明日の出来事」の語り掛けるような歌声は、優しい気持ちへと導いてゆく。歌い終えた敬吾は、フロアを見渡して言った。「みなさんの表情をこうやって見られることは、この上ない幸せです」と。 そこには相思相愛の関係で結ばれた確かな絆があった。至福の時間とは、つまりこんな夜のことを言うのだろう。
[文/渡辺俊祐、撮影/サヤカ]

●6/5(土)岩瀬敬吾 ONEMAN LIVE -Intro 2-
フロアに入ると、たくさんのお客さんの姿。その誰もが、期待に満ちた目でステージを見つめている。ワンマン2日目、19時。オンタイムでライブスタート。SEが流れ始めると、フロアは手拍子で応える。皆テンションは初めから最高潮。まずは1曲目、赤に照らされての「Glider」。ベースがうねり、客席を煽っていく。早くもフロアには手が挙がり、観客は全身でライブを楽しんでいた。薄ピンク、黄色と照明を変え、ミディアムテンポな曲が続く。少年っぽさが見え隠れする歌声が耳に心地良い。「手紙」「レディオステレオ」「君との時間」等が続き、そして新曲「all right」が演奏される。いつしか不思議な高揚感に包まれながら、ステージを見つめている自分に気付いた。曲間にはものまねで笑いを誘い、方言を交えてトーク。近所のお兄ちゃんの話を聞いているような感覚。フロアは温かな雰囲気に満たされていた。後半はアッパーな曲が続き、観客のテンションは更に上がっていく。そして赤の照明の中、「ラウンド」で本編は終了。アンコールでは、敬吾がこんな言葉を残した。「歌っていることが、誰かの元気になれば」「みなさんの始まりになっていれば」・・そしてラストの曲「日めくりの舟」。その言葉は皆に、確実に届いたに違いない。鳴りやまない拍手にアコギを持って再登場。最後の最後に一人で奏でた曲は「slow」。まだ歌詞もなく、"でたらめな英語で"歌われた新たな曲に、誰もがじっと聴き入っていた。もう既に名曲の予感。ここから新しい岩瀬敬吾が始まる。
[文/SWADA、撮影/祖父江綾子]
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