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Live Report ライブレポート 2010

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2010.7.11
"【夏ノ陣 "VS series"】"
片山ブレイカーズ&ザ☆ロケンローパーティ vs FOX LOCO PHANTOM

片山ブレイカーズ&ザ☆ロケンローパーティ
FOX LOCO PHANTOM
名は体を表す―まさしくそんな両者の"男気ロック"直接対決である夏ノ陣第4戦。先攻FOX LOCO PHANTOMはクールでエネルギッシュなサウンドを、聴き手が掴みやすいような剛速球ど真ん中で投げてくる。和風のメロディーとギターリフ、轟く低音とリズムが織り成す激情。その音の中心に君臨するのがヴォーカル依田達義。歌だけで勝負する彼のしゃがれ声に魅せられ、マイクの持ち方からひとつひとつの動きまで思わずまばたきすら忘れてしまうほど見入ってしまう。狐に化かされるとは、こういうことなのかもしれない。ハイテンションな楽曲を繰り広げる中で、異彩とも言える圧倒的な存在感を放っていたのが最後に演奏された新曲。不気味な不協和音は退廃的で、静と動の音像はまるで夏の怪談に登場する魑魅魍魎。新しい側面を垣間見、これからの彼らにも期待が高まる一方だ。後攻片山ブレイカーズ&ザ☆ロケンローパーティ。歌謡曲テイストを織り交ぜたキャッチーで抜けの良いロックンロールで、会場全体が一気にハッピームードになっていく。ちょっとキザな片山尚志のヴォーカルがいちいちニクいくらいにキマっていく。メンバー全員が思い思いに楽しんでプレイし、笑顔が絶えない。まさしく"ロケンローパーティ"という言葉がバッチリ似合うお祭り騒ぎ。「オレノデバン」では4人のお馴染みのダンスとドラムの軽快なホイッスルで場を盛り上げていく。中盤で演奏された「地球最期の朝が来て」は、歌詞のひとつひとつを噛みしめるように丁寧に言葉を紡いでいく片山のヴォーカルに、ひしひしと胸を打たれた。アンコールまでそのままの熱量をキープし駆け抜けた5人の姿は勇者さながらであった。
[文/沖さやこ、撮影/松本順子]
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