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Live Report ライブレポート 2010

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2010.7.12
"【夏ノ陣 "VS series"】"
ザ・カスタネッツ vs 東京60WATTS

ザ・カスタネッツ
東京60WATTS
今年も夏ノ陣の季節だな?と思っていたら、あっという間に5日目に突入。この日の対バンは、音楽性こそ違うけれど、どことなく共通点を感じる組み合わせだ。その1、メンバーの笑顔が大きいこと、その2、ヴォーカル担当のMCがやや不思議…なこと、その3、それでもセンターに立つ人間がライヴをぐいぐい引っ張っていっていること。先発の東京60WATTSは先に書いた「大きさ」が伝わってくるライヴだった。笑顔もパフォーマンスも、そして何より音楽が大きい。音楽の量は数字で計れるわけではないけれど、肌で受け取れる幸福感が間違いなく多かったと思う。"雨上がりの空に"とラスト"東京60WATTSのテーマ"での客席からの歌と反応をみれば、もしかしたらその量は計れたのかもしれない。いつもどおり、満面の笑みでステージに上がり、ライヴをスタートさせたザ・カスタネッツ。懐かしい曲も織り交ぜながら、前半は夏休みに過ごした田舎の夕方みたいに爽やかな空気で進んでいく。以前からやっている曲もアレンジが変わっていたりして、初めて見る人はもちろん、何度もライヴを見ている人も新鮮に楽しめる。穏やかな前半から後半になるにつれ、ヴォーカル牧野元の目力は増し、比例して歌の熱も上がってくる。「響く」という表現がぴったりな楽曲が次々披露される。カスタネッツはライヴがいい!と思えるのは、こんな瞬間だ。ラスト、熱を保ったままの"また明日"は圧巻だった。優しい強さを持つ歌だった。夏ノ陣VSシリーズ2010年7月12日は、器の大きいバンドが出会った日になった。
[文/輪千希美、撮影/CLUB Que]
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