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Live Report ライブレポート 2010

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2010.7.22
"【夏ノ陣 "VS series"】"
LOST IN TIME vs FREENOTE

LOST IN TIME
FREENOTE
CLUB Que恒例の「夏ノ陣」。この日は、歌心ある2バンドの対決が実現した。先攻はLOST IN TIME。大岡のドラムソロがそのまま1曲目「翼」へと繋がると、早くも拳が突き上げられる。ビートが心を炊き付けるのだ。「合い言葉」や「列車」など、切なさや、遣り切れなさを綴った詞に心も震える。海北の、咆哮や嗚咽にも似た歌声は感情を揺さぶって止まない。「色んな感情をここへ置いていって欲しい。そして、明日から頑張ろうと思える気持ちを持って帰ってもらえれば」それが自分たちの歌う理由だと彼は語る。最後の「ひとりごと」は、そんな言葉のとおり、オーディエンスの背中を押す絶唱だった。後攻のFREENOTEは、秦がハンドマイクで歌う「Dance Love」からスタート。陽性のポップチューンが突き抜けてゆく。爽やかさと、ほんのり漂う甘酸っぱさが夏という季節にピッタリだ。「ハローグッバイ」では、手拍子を誘われ、「リフレイン」の美しいメロディに酔わされて体を揺らす。疾走感溢れるギターロック「終電マスター」では、最大の歓声!詩情を大切に伝えながら、一方で、音楽そのものも心から満喫しようよと言う、そんな姿勢をFREENOTEは全身で体現していた。アンコールでは、LOST IN TIMEが再びステージに呼び込まれる。そもそもこの2組の馴れ初めは、Que店長・二位さんの無茶ぶりに端を発するらしい。けれど、今やお互いの音楽をリスペクトする2組の間には、お仕着せではない絆が見えた。ラストは全員で、FREENOTEの「アオイクマ」を賑やかにセッション。ステージの上も下も、みんなが幸せな笑顔に包まれていた。
[文/渡部俊祐、撮影/missa]
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