2010.9.21
甲斐名都から幕を開けた。彼女にとってこの日は、ニューヨークから帰って来てから初めてのライブ。そして久し振りの一人での弾き語り。緊張は感じられず、とてものびのびと歌っているように見えた。ラストは『下北沢南口』。彼女の地元である下北沢。地元だからこそ感じられる街に対しての想いが感じられた。「今、歌いたい歌を選んできた」というこの日のライブは、限られた時間の中に彼女の歌いたい・伝えたいという思いがぎゅっと凝縮されていた。続いてオトナモード。木漏れ日のようなギターの音色と、春のそよ風のような優しい歌声が会場を包む。自分の曲とカバーを織り交ぜたセットリスト。合唱曲である『夢の世界を』のカバーからラストの『あの木のように』。明日も頑張ろう!と前向きになれるような、優しさと強さを感じられた。そしてラストは、一色徳保。1曲目『太陽』。日常に溢れる不安や後悔を真っ直ぐに歌う。続く『猫』『カーテン』。ギターのみで歌われた曲は、より生々しくストレートに歌詞が刺さった。その後のMCでゲストに松江潤・つばきのドラム岡本を呼び込む。元々は一人でやるつもりだったが、ライブで松江さんと共演した時の呑みの席でこの日の出演が決まったそう。そして『coffee』へ。ギター・カホーンが加わった瞬間、一気に音色がカラフルになる。更に歌声に力強さが増す。「今日の楽しさを心と体が知ってしまったからまたやりたい」と、しきりに楽しいと一色は言っていた。この日最後に演奏された『光』。アコースティック編成だからこそ伝わる生々しい音と歌声。照明も相まって、曲名の通り会場を光でいっぱいにし素敵なAcoustic Holidayとなった。"The Ideal Acoustic Holiday" 一色徳保(つばき)/オトナモード/甲斐名都
[文/永井令佳、撮影/鈴木恵] ※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。
|
|||||