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Live Report ライブレポート 2011



2011.2.28
"Ropes presents 「Lemon Sour」"
Ropes[アチコ×戸高賢史]
broken little sister
LASTORDERZ
[Vo&Gu:安斎肇,Ba&Vo:淡谷三治,Support Dr:横銭ユージ, Support Gu:石田ショーキチ]
クガツハズカム[佐藤(きのこ帝国)]
KAREN解散から約二ヶ月、メンバーであったアチコと戸高賢史(ART-SCHOOL)が「Ropes」として、CLUB Queのステージに帰ってきた。歌とアコースティックギターというシンプルな演奏形態。しかし、アチコが紡ぐメロディ、一弦一弦がきれいに分離し、歌に優しく寄り添う戸高のアルペジオ。聞いた瞬間それとわかる二人が持つそれぞれの「節」は健在だった。MCの中でゲストとして紹介されたのはハジメタル(ex.ミドリ)。彼が入ったことで鍵盤の旋律が無音の瞬間をくぐりぬけ、これまで演奏されていた楽曲が生み出していた空気感とはまた違う表情を生み出していた。アチコの歌っている横顔を見ていると、歌を生かすために呼吸をし、心を音階と共に吐き出すことに徹している。そんな風に見えた。「僕はあと君に何を歌えるのだろう」と繰り返し歌う彼女の視線は何を見ていたのだろう。Ropes自体はまだ生まれたての状態に近い。これからどんなメロディを歌い、奏でていくのだろうか。誰にも想像できない。わかっていることはRopesが演奏する音楽は心そのままで、清潔だということ。だからこそ観客は一歩も動けず、目が離せなかったのだろう。演奏の雄弁さだけが全てを語っていて、そのものに包まれたことがを実感できた、そんな夜だった。
[文・撮影 濱田和人(CLUB Que)]
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