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Live Report ライブレポート 2011



2011.9.27
"CLUB Que ANNIVERSARY "SEVENTEEN GRAFFITI !!"
-凛として時雨 TOUR 2011「αβ+1」-

凛として時雨 -oneman-
2008年のメジャーデビュー以降、ホールツアーを成功させ、オリコンウィークリーチャート1位を記録する等、コアな音楽ファンのみならず公衆にも広くその名を知らしめ爆走し続ける3ピース・ロックバンド、凛として時雨(以下:時雨)。ツアー初日である今夜はチケット完売の超満員。特設の鉄柵や、舞台後方中央に設けられたドラムセット用のひな壇が、開始前から物々しい雰囲気を醸し出す。SEと共にメンバーが現れ、1曲目が始まるとキャパ280のフロアは瞬く間に時雨の宇宙空間へと変貌を遂げる。TKの高速ギターピッキング、345のタフなベース、ピエール中野の硬質なドラムプレイが三位一体となり、複雑に絡み合う男女ツインボーカルの高音ボイスが胸をつき刺す。熱を帯び、拳を高くあげながらも、曲間に訪れるオーディエンスの静寂・緊張感は、時雨の一挙手一投足を全身に焼き付けようとする気迫に満ち、その姿勢に応えるように轟音サウンドは加速してゆく。「JPOP Xfile」、「nakano kill you」と進み、そして血管ぶち切れパフォーマンスは圧巻のひと言。怒涛の演奏を終え、3人が居なくなったステージには、薙ぎ倒されたマイクスタンド、破壊された電球の破片、裏返ったまま鳴り止まないギターが残され、1時間30分のワンマンライヴは幕を閉じた。あのギターの残響が、これからの時雨の宇宙へつながってゆく凄まじい余韻と共に。
[文/宮本貴子、撮影/高田梓]
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