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Live Report ライブレポート 2011



2011.11.11
"きっと君はこない"
3markets(株) -oneman-
今年で結成9周年を迎えた3markets㈱が、ワンマンの会場選んだのはCLUB Que。雨の中、「きっと君はこない」というタイトルは見事に打ち破れ、ホールには次々とお客さんが流れこんだ。Baのぶんごの朗読が始まり、ステージに光が刺す。「感情の株式会社」を合言葉にする彼らは、1曲目の「タイタニック」から、露になったそれを観客に吐き出した。紡ぎ出される言葉は、一本の糸になって一人一人の心を通って繋がっていくように開場を包む。中盤では、メンバーそれぞれの弾き語り、朗読を挟み、3markets㈱の魅力を更に披露。ほの暗い明かりも彼らを味方する演出となり、一層観客を惹きつけていく。そして、Vo/Gu風間が父親に歌った「ダディ」、本編のトリはBaのぶんごがマイクを握る「シャンマー」で締めくくられた。ダブルアンコールの「もうまくはくりのうた」は少し様子が違い、文字を噛み締めて歌う風間の姿に、9年間バンドを続けてきた葛藤や喜びを垣間見れた気がする。捻くれた眼差しで捻くれた言葉を歌う彼らが、最後に手を繋ぎ、観客に向けた笑顔は、この約2時間のラストシーンに良くはまるものだった。ライブが終わり静まり返ったホールで、アンコールの手拍子が耳に残って離れないのは、今日のライブで音楽だけでなく、「想い」を感じたからなのかもしれない。
[文/大内真知子、撮影/ノビコ]
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