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Live Report ライブレポート 2011



2011.12/3&4
"SONG WITH NO NAME ~Special Unplugged Live~」&
「SMASH THIS WORLD! TOUR」カミナリグモ CLUB Que2DAYS"

カミナリグモ -oneman 2days-
「Unplugged Live」といことで、初日はアコースティックギターがメインで、鍵盤、ドラムとアップライトベースでの編成。会場の前方には椅子が並べられてゆったりと聴ける環境に、普段のカミナリグモとは違った雰囲気。昔やっていた懐かしい曲を多く披露し、初めて聴いたという曲でも歌詞がはっきりと耳に入ってきて、すんなりと受け入れられることに、カミナリグモの曲の良さを改めて感じることができた。カバー曲も間に挟み、上野啓示(Vo,Gt)が父親の影響で洋楽に興味を持ち、弾き語りを始めた頃に弾いていたというGilbert O'Sullivanの「Alone again」と、この曲に救われたというTOMOVSKYの「SKIP」の2曲を演奏。「音楽を続けていて、95% の悔しさやしんどさがあった中で、残りのほんの少しに嬉しいことや希望があった。だから今でも音楽を続けているんだと思う。」という上野の前フリで始まった「春のうた」は、彼らの優しい柔らかさの中にも、力強く芯の通った元気を与えてくれる一曲だ。歌に演奏にと、アンプラグドならではのうっとりと心に染み渡る素敵な夜だった。2日目は普段の形でのバンドライブでアルバム中心の曲を披露。昨日のしっとりとした感じもいいが、やはりこれが今のカミナリグモ。ライブならではのグルーブ感に曲もさらに栄え響かせる。「やらなきゃいけない事もあるけど、出来ない事には目をつぶっていこうと思います」と言って始めた「ブラインド フォトグラファー」。逃避な感じも受けるが、ある意味やるべき事が明確に見えているからこそであっての判断で、出来ることに自信を持って進んでいくポジティブな言葉に感じとれた。彼らの歌詞とメロディーには本当にハッと思わせてくれる素晴らしさがこもっている。この2日間でカミナリグモの魅力がたっぷりと味わえ、多くの人に大きな存在となって心に残っただろう。
[文/佐々木真由美、撮影/朝倉史江]
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