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Live Report ライブレポート 2012



2012.4.12
"キノコホテルと八十八ケ所巡礼"
キノコホテル/八十八ケ所巡礼

キノコホテル

八十八ケ所巡礼
キノコホテルと八十八ヶ所巡礼の2マンライブは、事前にチケットが完売するという注目度の高さ。今宵のQueは満員御礼で場内を移動するのも一苦労。先の出演はキノコホテル。演奏開始と共に、後方から人の波が押し寄せモッシュが起こり始めて最前はかなりの盛り上がりをみせる。「キノコホテル唱歌Ⅱ」など、最初から絶叫気味のハイテンションな流れに、女性客が前方に多かったのか押しつぶされそうになってる姿を見て、マリアンヌ東雲(歌と電子オルガン)は男性陣に対して配慮を呼びかけるほど。中盤の「もえつきたいの」「風景」 以降から、サイケでプログレ的なトランス状態に陥るような感覚になり、序盤のノリノリで踊っていた人たちも徐々に動きが止まりだし、周囲の視線が彼女達に集中していく。ラストは「キノコホテル唱歌」を演奏。無表情でストイックに演奏される姿が定番な印象も受けるが、いままで見せたことのないような弾けた表情で、とにかく今を楽しんでいるように受けとれた。そして、男性3人組の親孝行バンド八十八ヶ所巡礼の登場。マーガレット廣井(Vo,Ba)の唸るようなベース、katzuya(Gu)のキレあるギターとテクニック、賢三(Dr)のパワフルなドラムが、想像を超えるサイケでロックな世界を作りあげる。曲が進むにつれて、場内の盛り上がりは増すばかりで彼らの勢いと凄さを改めて感じ、音と歌には中毒性を感じてしまうくらいに心と体が引き込まれてしまう。捻くれた感があるのだが、それが一周して純粋さも覗かせる彼ら。好みな人からするとたまらないんだろうなと思っていた印象だったが、今の彼らはそれをはるかに超えて誰でも虜にさせてしまうほどのライブを見せつけている。あっという間の時間であったが、全体的に想像を超えたかなり激しいライブと踊るような楽しさもあり、2バンドの今後が非常に気になる濃い時間を過ごせた。
[文/川窪夏樹、撮影/CLUB Que]
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