CLUB Que WEBSITE

Live Report ライブレポート 2012



2012.5.6
"A SONG I is not only in voice."
unkie/Schroeder-Headz

unkie

Schroeder-Headz
GW最終日、ここCLUB QueはunkieとSchroeder-Headzのインストバンドの組み合わせ。オープンしてから徐々に埋まっていくフロア。オーディエンスの年齢層が幅広く見受けられるのは、インスト系音楽の特徴でもあるのだろう。先に登場したのはSchroeder-Headz。デデマウスやスネオヘアーなど、多くのアーティストのサポート・キーボーディストを務める渡辺シュンスケによるソロ・プロジェクトであり、ベースとドラムが加わった3ピースのインストバンド。容貌からポップな印象を持ったのだが全くそんな感じではない。派手なパフォーマンスはなく、淡々と演奏を続けジャズの要素が色濃いロックというか、余計なものをほとんど排した楽曲への没入感がとてつもない。多くの世代に受け入れさせることのできる音楽と言っていいだろう。そしてunkieの登場になるのだが、こちらは同じ3ピースでもTOKIE(Ba)、青木裕(Gu)、城戸紘志(Dr)からなるインストゥルメンタル・ロックバンド。キレの良すぎるカッティングと奥行きある空間を作り上げるギター、野獣のように激しくたたみかけるドラムそして怪しくうねる艶のあるベースの個々の音がぶつかりあって融合し、ダイナミックな音楽が生まれ出ている。圧倒されるカッコよさがあり、unkieの放つ音に頭の中での自分なりのイメージが膨らみ、目を閉じれば別世界の楽しみ方が味わえる感覚に落ちいる。全ての感覚にひしひしと伝わってくるのだ。インスト音楽をそれほど積極的に聴いていた記憶はないのだが、それでも良い音楽は、良いものであり、その事実をごく自然に感じさせてくれる2バンド。こんなアーティストはなかなかいないだろう。新しい発見ができた一日を過ごさせてくれた。
[文/佐藤久美子、撮影/CLUB Que]
※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。

MENU

WWW このサイト内
Copyright © CLUB Que SHIMOKITAZAWA All rights reserved.