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Live Report ライブレポート 2012



2012.7.21
"AtQue★夏ノ陣2012 VS series"
騒音寺 vs キノコホテル

騒音寺

キノコホテル
先攻キノコホテルがお馴染みの衣装で登場。支配人・マリアンヌ東雲(歌と電気オルガン)は沖縄でファンからもらったというハブのぬいぐるみを従えて現れた。生々しい女子の感情が込められた音と、マリアンヌの歌う切ない恋心は憂いと強さを放ち、キュートでちょっと過激なレトロワールドに引きずり込む。4人の生み出す研ぎ澄まされたサウンドのグルーヴは息が出来なくなるほどダイナミック。まさしくロックンロールだ。マリアンヌがオルガンに乗って艶かしいダンスやポーズをしたり、マリアンヌとイザベル=ケメ鴨川(電気ギター)がフロアに降りるなど、視覚的な挑発も忘れない。ソリッドが孕むやわらかな妖艶さ。キノコホテルならではのエンタテインメント性に富んだステージだった。後攻、騒音寺は新メンバー素之助(Dr)を迎えての初ライヴ。フロアは幅広い層のオーディエンスが思い思いに体を動かし楽しんでいる。なべ(Vo)はそんなフロアにマイクスタンドを向けたりと積極的にコミュニケーション。堂々とした大人の色気と余裕が、ストレートなメッセージソングをより爽快に伝えてくれる。若干23歳の素之助の加入もあってか、バンドの空気も明るくフレッシュ。それに触発されて観衆も自分を解放するように踊り歌い、まさしくフロアとステージは相思相愛だ。『大阪ジョンガラ考』からの盛り上がりはまさしく"夏ノ陣"と言うべきエネルギーに溢れていた。新たな仲間を迎え生まれ変わった騒音寺と、自身の世界観をより極めるキノコホテル。両者白熱の一夜だった。
[文/沖 さやこ 騒音寺撮影/ヒビキ キノコホテル撮影/齋藤真理]
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