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Live Report ライブレポート 2012



2012.7.29
"AtQue★夏ノ陣2012 VS series"
THE PRIVATES vs Scars Borough

THE PRIVATES

Scars Borough
"愛"という言葉に集約される情熱的な一夜だった。感情を大声で吐き出すようなインパクトのある音を鳴らすScars Borough。キレのあるギターにダイナミックなリズム隊、その真ん中にあるのが愛を叫ぶKYOKOのヴォーカルだ。「結局は本能のまま生きていかなきゃなんない」と語る彼女の芯の通った歌声は、音に紛れることなく突き抜ける。音にとりつかれたように衝動的なパフォーマンスは、フロアを引っ掻き回すと言うより、聴き手を音の中に引きずり込むと言ったほうが正しい。なかなか手の付けられない暴れ馬のようだ。だが「絶対に愛を置いて帰るバンド」という言葉に偽りなし。彼女たちの音は隅々まで愛に溢れ、観客の心にそれを届けていた。モッズやガレージ・パンクで愛を叫ぶTHE PRIVATESは、マイペースにしっかりと大人のロックンロールをぶちかます。耳に残る粘着質なギターリフが、体中を刺激する。構築されていく4人のグルーヴとQueの相性も抜群。ちょいワルな雰囲気の漂うゴキゲンなステージは、ひと夏の奇跡を起こしてくれそうだ。照明を全て落とした『BOOGIE GO GO』からのライヴ終盤は、ひりひりとした爆発的なサウンドでフロアを巻き込む。アンコールではベンチャーズの『Pipeline』とストーンズの『Satisfaction』のカヴァーを披露。図太いサウンドの包容力に酔いしれた。
[文/沖 さやこ 撮影/ヒビキ]
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