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Live Report ライブレポート 2012



2012.9.26
"CLUB Que shimokitazawa 「新夜想曲第十八番・ウタゲアリキ」 No.18 anniversary"
-1000say presents 千ノ陣 VS-1-

1000say/ピロカルピン

1000say

ピロカルピン
ファンタジックかつスペーシーなバンドサウンド、MAN、APIの男女ツインヴォーカルで、先駆的なポップワールドを編み出して話題の1000say(ア サウザンド セイ)。彼らが新たに立ち上げたイベント【千ノ陣 VS-1】は、ゲストに新作『まぼろしアンソロジー』のリリースが控える、盟友ピロカルピンを招聘。正真正銘の新曲「ミステリーツアー」も披露した意欲的なセットリストで、松木智恵子の凛とした歌声に色彩感を纏う、岡田慎二郎の煌めくリードギターが鮮烈である。コンパクトな楽曲ながら物語仕立てのイマジネーションを擁するのが双方の共通項だとも思った。そして、今年3月の渋谷クラブクアトロ公演のライブDVD『サイコの晩餐』をこの日リリースした1000sayが登場。名盤『APOLLON』の楽曲を筆頭とした内容だったが、未発表曲「YESTERDAY」が披露される一幕も。クアトロ以後、ファンの盛り上がりはエスカレートする一方で、無数の拳が上がる「PHANTOMAGIC」、オーディエンスがひたすらジャンプする「BASKET SHOES」など、この日もステージとフロアが一体化した熱狂っぷり。アンコールではSUPERCARのカヴァーというサプライズまでも用意されていた。同期を要するバンドで、プレイ感のないステージングに陥るバンドも多い中、1000sayは4人が極めて卓越したミュージシャンであり、生々しい手弾き感にあふれているのも魅力。特に次世代を代表する女性ドラマーになるだろうNONのシャープなドラミングは、ここのところ観るたびにスケールアップしていて素晴らしい。11/24(土)には再びQueにて【千ノ陣 VS-2】の開催も決定。ゲストのチリヌルヲワカを迎え討つこの日、10月下旬のフランス、ベルギー公演を経てさらにパワーアップした1000sayが、Queのフロアを激しく揺らすのはまず間違いないはずだ。
[文/北村和孝(Player) 1000say写真:北村和孝(Player)、ピロカルピン写真:Satomi Ito]
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