CLUB Que WEBSITE

Live Report ライブレポート 2012



2012.10.1
"CLUB Que shimokitazawa 「新夜想曲第十八番・ウタゲアリキ」 No.18 anniversary"
-ファンタスティッQUE 秋スペシャル-

THE COLLECTORS -oneman-
ロックナンバーを立て続けに鳴らして始まったワンマンライブ。SOLD OUTで人がひしめき合うQueは、前夜に通過した台風17号が再来しているかのような盛り上がりを見せる。「夢見る君と僕」でリバーブがかったリフを披露した古市コータローは、「毎年Queの周年イベントに出ているけど今日は特別。開店記念だね」と笑顔でQueのオープン記念を祝う。「18周年おめでとうございます。パンフレット、俺の写真だけピョンヤン人みたいなんだけど」。Queの周年パンフレットの、バンドマンが18歳だった頃の写真を集めた特集をとりあげる加藤ひさし。「俺のはキース・リチャーズをまねしてギターをかついでいたのに、みんな『木刀持ってるなんて、やべー!』」と言う古市に、「俺も木刀だと思った」とすかさずツッコミを入れる加藤。2人が話す度に場内は爆笑が起き、気付くとMCだけで10分近く経っていた。コレクターズの高い演奏力と魅力的な人間性にがっちり心を掴まれる。エッジのきいた古市のギター・カッティングと共に“ヒザの破れたジーンズ 笑われた時代もあった”と加藤が「GROOVE GLOBE」を歌い出す。“ハミだしてやれどこまでも広く”“塗りかえてやれキミの好きな色に”18歳でバンドを始め、周りがどうだろうがモッズ・スタイルを貫いて日本の音楽シーンを塗りかえてきた加藤の“世界を変えろ”というメッセージには、今のティーンズ・バンドが持ちあわすものとは違った確信的な希望に満ちている。“世界中の地球儀が一つの色に変わったら 素敵だろう?”サビの最後でほほ笑み、目を開き、問いかけてくる加藤に、つい笑顔でうなずき返してしまう。アンコールで「TOO MUCH ROMANTIC!」が始まると、観客が前へ。甘くきらびやかなサウンドに合わせ、観客が“シャララララ~”と歌いながら一斉に手をふる。「僕はコレクター」でばっちり締め、前へ出てきた4人は肩を組んでお辞儀して退場。コレクターズの夢のような時間から目覚めたくないホールに照明がつきBGMが流れ始めても、Wアンコールを求める拍手は鳴りやまなかった。
[文/黒木貴啓、写真/ヒビキ]
※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。

MENU

WWW このサイト内
Copyright © CLUB Que SHIMOKITAZAWA All rights reserved.