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Live Report ライブレポート 2012



2012.12.16
"暮れの元気なご挨拶2days ~リクエストナイト~"
セカイイチ -oneman-
翌年2月6日に結成10周年記念セルフカバーベストアルバム『and 10(2003~2013)』をリリースするセカイイチ。発売に先駆けて開催されたワンマン2days。1日目である本日はリクエストナイト。事前に募ったリクエスト上位20曲を、カウントダウン形式で披露するというタイトル通りギフト感満載、ファン落涙のプレイベント。チケットはソールドアウトの超満員。SEのCurtis Mayfield「Move on up」に合わせて手拍子が起こり、メンバーが颯爽と登場。「今日あの橋の向こうまで」でスタート。一歩一歩足踏みするような心地良いリズムと、伸縮自在の歌声に早くも酔いしれる。「雨のぼり」「ハローグッバイ」としっとりした曲が続き、お馴染みの関西弁MCで会場は笑いに包まれる。ファン投票で選ばれた楽曲は、岩崎が"暗い曲"と自嘲気味に評していた通り、確かにアップテンポなロックナンバーよりはミドルテンポなバラードが中心で、事実オーディエンスも少しばかり大人しめ。「なんか静かやなぁ」とメンバーが呟く場面もあったが、観客はただいつも以上に、血が通った生き物のように不思議な体温を持つセカイイチのサウンドと、彼らと出会ってから今までの時間を、切々と噛み締めていたのだと思う。マジカルな世界にトリップさせられる「シルクハット」(5位)、向かい風にぶつかっていくように力強い「ふりだしの歌」(4位)、周囲への愛と感謝を綴った「神通力」(3位)、ゆらめく水面を連想させるブルージーな音色に魅了された「プール」(2位)、そして攻撃的なダンス・ロックナンバー「あかり」(1位)。以上ベスト5で本編は大盛況のまま終了。アンコールは来年発売のアルバムにも収録されるという新曲「真ん中の歌」と「カプセル」の2曲。2時間30分で約10年の集大成を見せてくれたセカイイチ。過去と未来をつなぐスペシャルな一夜だった。
[文/宮本貴子 撮影/CLUB Que]
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