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Live Report ライブレポート 2013



2013.6.30
"正夢になった夜vol.13 ~つばき復活編~"
つばき/カミナリグモ/Half-Life
つばき
つばき
つばき
つばき
カミナリグモ
カミナリグモ
Half-Life
Half-Life
2010年12月より一色徳保(Vo&Gt)の病気療養のため活動を休止していたつばきの待望の復活ライヴ。チケットは発売と同時に完売。迫真のパフォーマンスとつばき「覚めた生活」のカヴァーで会場を沸かせてくれたHalf-Life、日常に潜む悲喜交々をメロディアスにすくい取ったカミナリグモのあたたかなアクトに続き、遂につばきの出番。岡本奈穂子(Dr)、小川博永(Ba)、UNDER THE COUNTER吉村洋平(サポートGt)、曽根巧(サポートGt)が順々に現れ、観客が固唾を呑んで見守る中、舞台袖からゆっくりと一色が登場。「スタイル」の粘りあるイントロダクションが鳴り響き、一色が声を発した瞬間、堪えていた感情が決壊し、涙があふれて止まらなかった。Queに居た誰もがそうだった。熱のこもったバンドサウンドに乗せて「雨音」「サヨナラ」「花火」を一語一語噛み締めるように、愛でるように歌い上げてゆく。『みんな泣いてくれるねー(俺は)皆みたいに泣かないから。なぜなら必死だから。余裕ないから』なんてシニカルなMCで湿っぽさも一気に吹っ飛ぶ。入院前に作ったという新曲「そして僕らは」、「バタフライ」とライヴは進行。『次が最後の曲です』→観客(少し遠慮がちに)『えー』→『気使ってんでしょ?あいつ体悪いしなーって。でも同情してくれていいから。俺そういうプライド全然ないから』と、ここでも一色節炸裂で場内爆笑。『知ってる人は一緒に歌ってください』と披露された「夢」のシンガロングで会場が一体となり、堂々の本編が終了。アンコールは「歩き続ける」「太陽」。自分自身、そしてつばきの歩む未来を暗示するような力強い選曲。左半身の自由が利かず左手を庇う様は、心もとなく不安定で、でもそんな一色が自分の足でステージに立ち、右手を突き上げて歌う様は、希望そのもので、涙が乾くほど眩しかった。
[文/宮本貴子 撮影/大出丈仁]
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