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Live Report ライブレポート 2013



2013.7.23
"CLUB Que 夏ノ陣 2013 -RETURN TO NATURAL VS SPECIAL-"
井乃頭蓄音団 vs Nemotroubolter
井乃頭蓄音団
井乃頭蓄音団
Nemotroubolter
Nemotroubolter
CLUB Que夏の風物詩、ツーマンイベント”夏ノ陣”。今宵先陣を切るのは井乃頭蓄音団(通称いのちく)。メンバーが奏でるブルージなグルーヴに乗って、新作グッズのトートバッグを肩にかけた松尾(VO&G)が小粋なステップで現れ、センターマイクに辿り着くや否やバッグの中からタオル(これも勿論グッズ)を取り出す商魂たくましい登場。1曲目は「帰れなくなるじゃないか」。哀愁漂うフォーキーなサウンド、曲間に繰り広げられるポエム、演歌歌手さながらの折り目正しい挨拶で、次第に会場はいのちくの色彩に染まってゆく。ジョン・デンバーの代表曲を大胆にアレンジした「カントリーロード」で放たれる” 今の場所が目的地だったかわからないけど振り返るとそこにあるのは一本道でした”の言霊に聴き手は自分の半生を重ね胸を震わせ、ラストソング「親が泣く」ではサビ大合唱。不恰好でみっともなくて、抱きしめたくなるような、まるで人生のようなあたたかなステージ。続くネモトラボルタは、のっけから「ENTAI」「こんなに Bo! Bo!」「オレ!オレ!」とパーティーチューンの連続攻撃。サポートドラマー山口(DETROITSEVEN)の烈火の如く猛るドラミング、人懐っこく絡みつくハルー・ポッタのベース、ニコラス・ケイのテクニカルに冴え渡るギター、NEMOのセクシャルなボーカルが紡ぎだすブルース・ロックの大洪水がフロアを飲み込み、笑顔と汗が弾け飛ぶ。ごく短めなMCを挟み「逆走ロック」「EASY LIFE」「SCHOOL」でスパートをかけ、「ALL I NEED IS LOVE」はツインギターの攻防戦とコール&レスポンスで本日最高潮の盛り上がり。スウィートなロックナンバー「マスカット・ダーリン」のアンコールまで、わき目もふらず全力疾走の1時間。芯の通った骨太バンドの競演に、胸高鳴る一夜だった。
[文/宮本貴子 撮影/CLUB Que]
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