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2013.10.09
ハゲの社会的地位向上を目指すバンド？ ハゲザイル。80年代のDISCO～SOULミュージックを基本にし、踊れるバンド。単なる色物バンドではなく、魅せる聞かせる笑わせるの三拍子揃ったバンドである。ハゲ（すいません！）であることを前向きに捉えているのだが、歌詞がメンバーの経験に基づいているため、微妙に切なくて笑ってしまう。本気でやればやるほどおかしさがこみ上げてくる。ただステージングに目を奪われがちだが、曲はとてもキャッチー。間違いなく今一番輝いているバンド（色んな意味ですが）だ。そしてお待ちかね、華吹雪。ボーカル水戸華之介（3-10chain）、ギター和嶋慎治（人間椅子）、ベース内田雄一郎（筋肉少女帯）、ナカジマノブ（人間椅子）、そうそうたるメンバーが集結した正にドリームバンド。すごいエンターテインメントバンド。演奏力はもちろんのこと、誰もが知っているあの曲、この曲をハードかつプログレッシブに聞かせてくれる。邦楽を洋楽アレンジして、更にショーに仕立て上げる手腕。メンバーが楽しそうな雰囲気が会場にも伝染していく様がありありと分かる。これだけ書いていると、ただの学芸バンドになりうるのを、その長年培ったステージングと完璧な演奏力、そして個々のキャラクターがあいまって、このバンドにしか出せない空気をかもし出す。胸の奥にどーんとくる音圧にも負けないボーカル水戸華之介の声。この声量はどこから来るのだろう。癖があるのに音の隙間をぬって飛んでくる。聞けば聞くほど、見れば見るほどにはまってしまう2バンドの競演だった。
"Anniversary of 19th CLUB Que Shimokitazawa ［十究極！MIRAI-SEINEN 感謝祭！！]" 華吹雪／ハゲザイル
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