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Live Report ライブレポート 2014



2014.1.13
20周年!特冠ワンマン乱れ撃ち!“CLUB Que 20th記念 ONEMAN series
『OPERATION UTAGE』”サンプリングサン~復活ワンマンライブ~
サンプリングサン -oneman-
DJ> オオイシジュンコ(music free paper「FACE」)
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暗転と同時にブザーが鳴り、後方モニターにバンドの歴史&ゆかりあるアーティストからの祝電ビデオレターが映し出される。自主企画“SUNSHINE!!”の司会を務めていた京都Live House nano店長、もぐらがVTRでバンドを呼び込み、The Beatles「All You Need Is Love」のSEに乗ってサンプリングサン(以下:サンサン)が登場。あたたかい拍手が響き、「Oh マリアンナ~asian beaty~」からスタート。間髪入れずに「ヒューリ」をプレイし、心地良く旋回するグルーヴの中、矢野(Gu.Vo.)が『なつかしー!』と顔をほころばせながら叫び、再会ムードが高まっていく。この日は2006年に解散したサンサン一夜限りの復活ライヴ。バンドもファンも7年半ぶりの集結のため、MCの度に『みなさん、大丈夫ですか?』と田鹿(Key.Vo.)が年齢を重ねた観客の体調を気遣う。ひねくれポップと評されていた王道サンサンワールドを「夕焼けエレジー」「空色フォーク」「ウルトラジェネレーション」で見せつけ、「あぁ見上げれば狂騒の夜空に」「バイバイ・マイ・ボーリングディ」「サクラの歌」などミドルテンポなナンバーをじっくり聴かせ、「テンパラレル」「泡沫ナイトクラブ」とマニアックなアクセントを加え、大学生時代のエピソードを交えながら「烏丸通り」をアコースティックバージョンで披露。定番曲からコア曲まで網羅した豪華構成で着々と進行し、「恋のサイレン」を皮切りに後半戦へ突入。「シルバーシート」「世田京ライダー」の鉄板曲で炙られた熱が、「nocturn」でポップコーンのように弾け、モッシュが起こる。最初はどこか遠慮がちだったオーディエンスは、いつの間にか当時と変わらぬ笑顔で歌い、踊り、拳を突き上げている。矢野も負けじとステージ上を跳ね回り、モニターに登り、キレッキレのギターテクで好戦的に攻め立てる。勢いを保ったまま、ダブルアンコールまで全力疾走。一列に並んだ4人が手をつなぎ、大きく礼をして2時間半のイベントは幕を閉じた。ただ懐古的に終わるのではなく、現在進行形のサンサンを余す事なくさらけ出した素晴らしい同窓会だった。
[文/宮本貴子 撮影/大出丈仁]
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