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Live Report ライブレポート 2014



2014.1.22
“CLUB Que 20th記念 2DAYS series 『OPERATION Que HATACHI』”
新春ワンマンショー2014~DOの穴
SCOOBIE DO -oneman 2days-
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SCOOBIE DO(以下:スクービー)、2日連続ワンマンの初日はカヴァー曲とレア曲のみで編成される「DOの穴」。CLUB Que20周年2DAYSシリーズ1発目でもあり、2014年スクービー東京初ライヴでもある記念すべき夜。開演前から鳴っていた音楽が消え、照明が落ち、SE「A Chant For Bu」が流れ、「Funk-a-lismo!」のバックドロップが掲げられたステージにメンバーが歓声を背負って登場。1曲目はインストセッション。横のりグルーヴと熱い息遣いを感じるブルースハープで早くも会場を賑やかす。スクービーのルーツである50~60年代のソウル・ブルース・R&B、所謂ブラックミュージックの名曲を中心に、The Beatles「DAY TRIPPER」、近藤真彦「スニーカーぶる~す」、スピッツ「チェリー」など、意表をつきまくったチョイスで一瞬たりとも観客を飽きさせない。コヤマ(Vo.)が『DOの穴は深いよ。でも心配するこたぁない。いつものSCOOBIE DOのライヴが笑っていいとも!だとしたら、今日はタモリ倶楽部みたいなもんだから。どっちのタモさんも素敵ってね』と言ってのけた通り、ジャンル・国境・年代を飛び越え、黒人音楽もJ-POPもメロウでファンキーなスクービーサウンドに昇華させてしまうFUNKY4にはただただ脱帽。技術はもとより、原曲に対する敬愛の念とパッションがあってこそ成せる技。「冷戦」「DARLIN'」「恋人はそれを待ちきれない」「Everything Gonna Be Alright」といったオリジナルナンバーも、ルーツミュージックを体感したためか、一音一音が毛穴の奥まで染み込んでゆくようだ。アンコールのMCでは、「Mercy Mercy Mercy」のムーディーなイントロに乗せて、1月18日に発売を予定していたカヴァーアルバム『GRAND-FROG SESSIONS』の発売延期の真相(ジャケットやライナーノーツに手をかけ過ぎて納期に間に合わなかったらしい)を告白。“ギターでしか語らない男”ことリーダー・マツキ(Gu.)の「すいませんでした!」の謝罪シーンは本編以上に貴重だったかも知れない。DOの穴に潜り込み、ますますスクービーにハマる中毒者続出間違いなしのディープな2時間だった。
[文/宮本貴子 撮影/大出丈仁]
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