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Live Report ライブレポート 2014



2014.2.16
20周年!特冠ワンマン乱れ撃ち!"CLUB Que 20th記念 ONEMAN series"『OPERATION UTAGE』 Mellowhead/ONE-MAN LIVE
Mellowhead -oneman-
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深沼元昭のソロ・プロジェクト、Mellowheadの約4年ぶりのワンマンとあって、会場につめかけた観客の期待に満ちたテンションの高さが、開演前からひしひしと伝わってくる。ついにSEが鳴り、メンバーがステージに登場。The Band of Mellowheadとして、フロントマン深沼の脇を固めるのは、ベース林幸治(TRICERATOPS)、ドラム小松シゲル(NONA REEVES)という盤石の布陣。ステージ上手側にボーカルに向かい真横に置かれたドラム、中央奥の上手寄りにベース、中央で傍らにMacを置いてのギター&ボーカルという3人のポジションは、プライベートセッション風な趣きも。1曲目はラップ調のボーカルで始まる「口笛」。打ち込みのシンセが効いたお洒落なリズムに、後半はビブラートのかかった熱唱へとなだれ込む。続く「しにがみの夢」のドライヴするグルーヴ感が、一気に観客のボルテージを高めていく。曲の終わりに放たれる深沼の決めゼリフ“ドゥモアリガトォッ!”が今日は特に冴え渡る。今回のワンマンは、林&小松もレコーディングに参加した、現時点でのMellowheadの最新アルバム『Daydream weaver』(2009年発表)からの楽曲を中心に、それ以前の曲もこのメンバーによってリアレンジされて演奏。複雑なリズムと転調、メロディアスでドラマティックな展開の楽曲たちに、グイグイ引き込まれていく。ライブ中ほどでコーラスの竹内宏美をステージに呼び入れ、「フラッシュバックモーニングアフター」「Edge of the bed」など、デュオで魅せる都会的で大人のラブソングを展開し、華を添えた。“アルバムを作ると、もうこれ以上は曲が書けないんじゃないかと思うんだけど、アルバムを作った直後にすぐ新曲を書いて、よし!まだ自分は枯れていないと確認をする”という深沼のストイックな面が垣間見れるMCに続いて、新曲「その予感」「スパムの森」を披露。シンプルで力強い、ストレートなロックが心地いい。さらに深沼の神童時代からを振り返り、“こんなに長く音楽をやってる俺はバカなんじゃないか?”と自虐しつつ、“それでも音楽をみんなに聞いてもらえるのが楽しい”とのMCを挟んで、懐かしめの曲をと演奏した「ギブ・ミー・アップ」のカバーが会場を盛り上げた。疾走感あふれる「シアトリカル」「Tragedy ramp」で本編が終了。アンコールでシャツを白から黒に着替え「やっぱり黒、落ち着くわ」の一言に、観客も大いにうなづく場面も。竹内宏美も再登場し「ブーメランの顛末」「A phantom song」。さらにWアンコールに応えて「About a love」で幕を閉じた。”さっき気づいたんですけど、Mellowheadも10周年なんですよね。ちゃんとこれから新しい作品を作って、大手を振って遅めの10周年記念を考えます”との宣言も飛び出し、PLAGUES、GHEEEと超多忙な深沼だが、今後のMellowheadの活動にも楽しみに注目したい。
[文/下村祥子 撮影/ame]
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