CLUB Que WEBSITE

Live Report ライブレポート 2014



2014.2.27
“CLUB Que 20th記念 2DAYS series 『OPERATION QueHATACHI』 vol.3”
『セットリストほとんどかぶらNight 2days』
セカイイチ -oneman 2days-
画像をクリックすると拡大表示で閲覧できます。
20周年ワンマン2DAYSシリーズ、第3弾はセカイイチ。岩崎慧(Vo.Gu.)、中内正之(Gu.)、吉澤響(Dr.)、そしてサポートにネモトラボルタ岡部晴彦 (Ba.)を迎え、約100の楽曲から選りすぐったナンバーを両日ほぼかぶらないように披露するという実験的なコンセンプトに挑む。おなじみのSE、Curtis Lee Mayfield「MOVE ON UP」に乗って登場。4カウントに合わせて8ビートが走り出し、「聞いてますか お月様?」で風を切るようなオープニング。「Jaipur Town」ではツインギターのエクスチェンジと“Jaipur!Jaipur!”のコーラスで早くもフロアを沸かせ、秒速で点滅するストロボライトのように眩い「Clockwork」、幻想的な「シルクハット」と、タフネスなロックアンサンブルをMCなしで次々とプレイし、“改めましてセカイイチです! セットリストほとんどかぶらNightへようこそ!!”と気合満点の叫声に盛大な拍手が起こる。ハネのリズムとリリックが痛快なHIP HOPナンバー「Daylight」から、4つ打ちダンスビート「さいぎしん」へ雪崩込み、“Do you feel good?”の部分をオーディエンスに歌わせ、メンバーも順繰りに甘いファルセットを放つ。「あかり」のメランコリックなアコースティックギターに酔いしれ、サビを東北訛りで歌う演出に吹き出しつつ、会場の熱気は雪だるま式に膨れ上がってゆく。歪み系ギター爆発のハードロックチューン「Oil Shock」からは「井の中の世界」「カプセル」「ニューカマー」のアッパーな鉄板曲の乱れ打ち。一転して「バンドマン」を本編ラストにソウルフルに歌い上げる。セルフカヴァーアルバム『and10 (2003~2013)』リリースに、泉健太郎の脱退と、バンドにとって激動の1年を乗り越えた彼ら。アンコールで“いくぞ!”と意気込んだ様がアントニオ猪木に似ているとメンバーから指摘され、猪木の顔真似をして笑いをかっさらい、“10年前ならこんなことしなかったのになぁ”とこぼす岩崎の姿は、何も取り繕うことなく、飾らず、ありのままに音楽を奏でる11歳のセカイイチを象徴しているようだった。アンコールは「石コロブ」「素晴らしい世界」の2曲。あたたかな余韻に包まれる、至福の2時間だった。
[文/宮本貴子 撮影/大出丈仁]
※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。

MENU

WWW このサイト内
Copyright © CLUB Que SHIMOKITAZAWA All rights reserved.