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Live Report ライブレポート 2014



2014.6.1
CLUB Que 20周年 ROSE RECORDS presents『OPERATION MAGOKORO』
<ROSE RECORDS 10th anniversary "ローズレコーズの一週間・一日目">
曽我部恵一/ランタンパレード/MOROHA
曽我部恵一-1
曽我部恵一
ランタンパレード-1
ランタンパレード
MOROHA-1
MOROHA
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音楽レーベルROSE RECORDSの設立10周年を記念し、ホームタウン下北沢で所属アーティストが7日連続でライヴを行う“ローズレコーズの一週間”。初日の会場であるCLUB Queにはカクバリズムから贈られたスタンド花も飾られ、お祝いムード一色。まずはローズ代表取締役、曽我部恵一が登場し、「baby blue」「夏」をゆったりと弾き語り。ディストーションで歪ませたテレキャスターを狂おしく掻き鳴らす「スウィング時代」の迫力に観客は思わず歓声をあげ、一転して「もしも」の秒針のように刻まれるストロークと伸びやかな声に静かに聴き入る。その集中ぶりは曽我部から『拍手していいですよ』なんて発言が飛び出し、笑いが起こるほど。「胸いっぱいの愛」「魔法のバスに乗って」を高らかに歌い上げ、社長の貫録を余すことなく見せつけた。続くは自称ローズファミリーの末っ子、MOROHA。額から汗を流し頭から湯気をあげ、剥き出しの感情と魂を込めたリリックを連打するアフロ。禅を組む僧侶のような佇まいであぐらをかき、アフロの言葉に寄り添うようにストイックでソリッドなアコースティックギターを爪弾くUK。V字型に向き合う2人の姿は、正に諸刃。時に闘い、時に愛する人を守る刃。「三文銭」で『この四文字を届けるためだけにライヴしてます』と語り、声が枯れるほど幾度も叫んだ『がんばれ』のメッセージは、オーディエンスの心に大きな爪痕を残した。清水民尋のソロプロジェクト、ランタンパレード。チムニィから佐藤和生(Gu.)、光永渉(Dr.)、そして曽我部(Ba.)を迎えたバンド編成でトリを飾る。「ひとりの求愛者初夏編」でスタートし、アフロの言葉を受け『どうもランタンパレードです。がんばります』と短く挨拶。MCなしで次々とメロウなナンバーをプレイしてゆく。キラキラと連続的に重なるツインギター。寄せては返す波のようなベース。タイトなドラミング。極上の四重奏でコーネリアス「STAR FRUITS SURF RIDER」をボサノバ調にカヴァーし、軽快にスイングする「回送列車が行く」でフロアを揺らす。アンコールは大貫妙子「くすりをたくさん」を大胆にサンプリングした「甲州街道はもう夏なのさ」。ポエトリーかつメランコリックなバンドアンセムが、アニバーサリーイベント初日を祝福。圧巻のフィナーレとなった。
[文/宮本貴子 撮影/武井由佳]
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