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Live Report ライブレポート 2014



2014.6.14
20周年記念! 人類史上初の試み!年間2デイズ乱れ撃ち! “CLUB Que 20th記念 2DAYS series 『OPERATION Que HATACHI』”“neue welt リリースツアー”(ワンマン)
dip+細海魚(Key.)
dip+細海魚(Key.)-1 dip+細海魚(Key.)-2
dip+細海魚(Key.)-3 dip+細海魚(Key.)-4
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日本オルタナティブ・ロック・バンドの草分けであり現役であるdipが、『neue welt』リリースツアーを兼ね、CLUB Que 20周年2DAYS シリーズに参戦。スモークの充満する舞台にヤマジ(Vo.Gu.)、ナカニシ(Dr.)、ナガタ(Ba.)が現れ、飛行機が離陸する効果音に合わせ「It's Late」からテイク・オフ。ドープなベースとめった打ちに叩かれるサディスティックなドラム、鋭利なフェンダー・ジャズマスターがどあたまから壮絶な音のトライアングルを作り出す。「Hasty」「Purge」と続き、ゲスト細海魚(Key.)を迎え「Iciclemen」「Fire Walks With Me」「HAL」「Neurotic mole」と新譜からの楽曲を連投。センシティブなキーボードがdipの世界観を増幅させる見事なアンプとなり、観客を魅せる。再びトリオとなり、“古い曲を”の一言からディストーション・ギターのイントロが爪弾かれ「13階段への荒野」へ。物憂げなグラウンジ・サウンドと、重たいリズムが滲むように混ざり合い、点滅するフラッシュ・ライトが場内のテンションを一層上げてゆく。「Final Song」の夢遊病者のようにのたうち回るワルツ、「Melmo」のハードボイルドな8ビートをお見舞いし、エッジーでノイジーなハード・ロック・ナンバー「Fly By Wire」で咆哮のようなバンド・グルーヴを炸裂させ、今日1番の喝采をフロア中に巻き起こす。途切れることのないアンコールのクラップに応え、4人が再登場。ヤマジがくわえ煙草のままサイケデリックなリフを刻み、細海魚のエレクトロニカな鍵盤と楽器隊が加われば、瞬く間に「9souls」の獰猛なビートがクレッシェンド。冒頭で飛び立った飛行機が大気圏を突破し、広大な宇宙空間へ投げ出されたような錯覚を起こすほど圧倒的なスケールに、ただただ身を委ねる他なかった。ナカニシがメイン・ボーカル、ナガタがスタンディング・ドラムの変則編成で、The Velvet Underground「Femme Fatale」をカヴァーし、約2時間に渡るフライトは終了。無事に現実世界へ生還したものの、しばらくはあの流星群のように眩いアンサンブルが脳裏から離れそうもない。
[文/宮本貴子 Image 1-3撮影/大出丈仁 Image 4撮影/大串義史]
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