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Live Report ライブレポート 2014



2014.6.21
20周年!特冠ワンマン乱れ撃ち!“CLUB Que 20th記念 ONEMAN series
『OPERATION UTAGE』”【7↓8↑Tour】
杉本恭一 -oneman-
杉本恭一-2
杉本恭一-3 杉本恭一-1
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5月に7thソロ・アルバム『7↓8↑』をリリースした杉本恭一のレコ発ツアーのファイナル。拍手と歓声のなかバンドメンバーとともに登場し、「天国ロックショー」から口火を切るとキャッチーかつパンキッシュなロックサウンドとハスキーヴォイスを響かせていく。早速のMCでは、地元の同級生から久しぶりに電話がかかってきたとその会話を再現し、「土足で上がったその靴をまず脱げ!」を披露。ユーモアのある笑いでオーディエンスを沸かしつつヘヴィなナンバーをガツンとキメて、客席との距離をグッとグッと縮めていった。杉本の奏でるアコギを軸にしっとりと歌われる「Composition」は、“歌うこと”へのメッセージが込められた渾身のバラッドだ。じっくりと堪能させてくれた後は、自宅近くでよく見かけるという驚異の“ド不良ババア”の言動を熱烈に語り、どかっと笑わせる。続いて演奏された「Tomorrow never knows」と「オー・ソレ・ミオ」は、(ドラムの)スネアを前に移動し楽器隊と杉本の4人が横一列に並ぶ編成。それにより音はさらにパワフルに刻まれ、3人のコーラスが重なり豪快な演奏で観客を圧倒した。本編ラストは「Making Point」、冒頭のスレッスレで絡み合うユニゾンと軽快な4つ打ちダンス・ロックチューンに拳が上がり激しいステージで幕を下ろした。アンコールではピアノの同期と奏でる「キャロラインベッキー」など4曲を披露。名義はソロであるものの、限りなく1組のバンドを見ているような立体的なサウンドと一体感はさすが。新作の収録曲をたっぷり聞かせつつ、王道ロックチューンからアングラの香りがするミドルテンポのナンバーもバランスよく盛り込まれたメリハリのあるライヴだった。50歳を迎えたなんてその佇まいからは信じられないが、ますます高みを目指していく彼のサウンドに魅了された一夜だった。
[文/大島あゆみ 撮影/藤本美紀子]
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