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Live Report ライブレポート 2014



2014.6.28
“CLUB Que 20th記念 ONEMAN series 『OPERATION UTAGE』”
Any presents "take me HOME vol.10"-ONEMAN-
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Anyのライブは決まって雨。すでにメンバー公認の下の雨であった2014年6月28日、“take me HOME vol.10”静かにライブは始まった。今回のライブ、ワンマンというだけあって、バンドの持っている空気感、世界観が濃く出ていた。強烈に激しく体を動かしエネルギーを外に出して発散していくタイプのライブでは決してない。しかし、内からはみ出してしまった感情だけが浮き彫りにされていく。情緒豊かなメロディと詩が観客の心を捉えていった。工藤(Vo.Gu.)曰く、「湿度70%の曲」もミルクチョコレートのような彼の声に触れた瞬間に妙な温かみを伴って会場全体に浸透していった。彼らの代表曲「優しい人」から始まり、5曲目の「アイデンティティ」からは大森(Ba.)はウッドベース、She Her Her Hersの坂本夏樹がギターで登場した。その後、島内晶子のバイオリン、GOOD BYE APRILの倉品翔がアコースティックギターとして入り、よりアンサンブルな展開へ。シンプルな3ピースのロックから変貌を遂げ、よりダイナミズムを帯びた音がこだましていた。また、aiko「カブトムシ」、玉置浩二「夏の終わりのハーモニー」のカバーも披露され、彼らのルーツ、そして音楽に対しての解釈が伺える。そして、アンコールでは「いつリリースになるかは分らないが」、という前置きの後にそのアルバムから新鮮な一曲「太陽と月のように」が演奏された。終始安定したリズム隊の上に工藤の書いた詩と声が乗っかり、これからのロックを唄うのはAnyではないか、という印象が強く残ったライブであった。
[文/松本泰弘 撮影/藤本美紀子]
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