CLUB Que WEBSITE

Live Report ライブレポート 2014



2014.7.14
"20周年no夏ノ陣!“RETURN TO NATURAL VS SERIES”"
セカイイチ/ザ・カスタネッツ
セカイイチ-1
セカイイチ
ザ・カスタネッツ-1
ザ・カスタネッツ
セカイイチ-2
セカイイチ
ザ・カスタネッツ-2
ザ・カスタネッツ
セカイイチ-3
セカイイチ
ザ・カスタネッツ-3
ザ・カスタネッツ
画像をクリックすると拡大表示で閲覧できます。
夏ノ陣3日目。ザ・カスタネッツとの対決の先陣を切るセカイイチ。岩崎の合図でメロウな世界が広がる。すっかり身をゆだねていると、突然「カスタネッツ以外は!」と叫び、♪年寄りはみんな~と歌い出した。ハッとして「いや、カスタネッツは年寄りじゃない!」と焦る岩崎。今日の対決が楽しみだった裏返しのようだ。「いつも以上にやってやる!」と気合いを見せる。新曲の『光になる』を交え、久しぶりに披露した『考え過ぎの僕がいる』ではフロアから歓声も。その気持ちに応え徐々にヒートしていく。セカイイチのライブは、岩崎の歌声が、中内のギターが、吉澤のドラムが、サポートのハル.のベースも含めて、耳から入ってきたそれぞれの音が心臓の辺りでそれぞれ響いて聴こえる。心臓の奥でちょうどいいミックスになるように計算されたかとさえ感じる。ライブが進むにつれ、その音たちは確実に存在を大きくしていき、岩崎がアコギに待ちかえての最後『あかり』では、タイトルどおりフロアに温かなあかりを灯した。後攻はカスタネッツ。『感情』から感情の赴くままスタートしたかと思えば「年寄り担当です!」とピリッとしたネガティブ発言。毒のお返し?と思いきや、どうやら先陣を切ったセカイイチに触発された模様。「いつも以上にやってやる!」と同じセリフで気合いを見せる。今の季節にぴったりな『夏なんです』から「もう夏を振り返ります(笑)」と『夏の記憶』へ…もう20年近く前の曲が懐かしさどころか新鮮に聴こえる不思議。一見、衝動的で投げやりに聴こえる牧野の歌声と1曲1曲を丁寧に伝える真摯な眼差し。姿勢。今はその歌声に年を重ねた艶っぽさも加わったが、“衝動と真摯”という相反するものが作り出す不思議な魅力は変わらない。溝渕と「サポートして10年になります」という小島のリズム隊が、その不思議を当たり前の存在のように支え、「これがカスタネッツのバランスだ」と誇示するように小宮山のギターが鳴る。始まりから終わりまで新旧取り混ぜた流れが年代を超えて、今の形で響いていた。セカイイチとザ・カスタネッツ。それぞれの絶妙なバランスを魅せられ、ワクワクが止まらない夜だった。
[文/むらかみみよ 撮影/大出丈仁]
※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。

MENU

WWW このサイト内
Copyright © CLUB Que SHIMOKITAZAWA All rights reserved.