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2014.7.25
"20周年no夏ノ陣！“RETURN TO NATURAL VS SERIES”" 華吹雪／BOZE STYLE
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観る前から「ズルいわ～」と思ってしまうライブなんてそうそうない。本日はそんな類稀なる夏ノ陣。淡い明かりにも否応なしに照り返しながら現れたBOZE STYLE。それだけで十分コミカルなのに、真剣な面持ちがコミカルさを助長させる。音に合わせて浮かび上がるネオンライトのメガネ。ジャケットにもネオンライトが施され、WCOさながらの演出にフロアが沸く。一生懸命さが伝わる幼稚園生ライクなダンスにほのぼのしつつも、ラップやボイパをキメる様はカッコイイとさえ思えてくる。「ハゲ！」という声援も「カッコイイ！」と聞こえてくるから不思議。「今日だけ特別。」と客席にサイリウムを配りアイドルコンサートのような中、披露された新曲『SUPER STAR』ではコール＆レスポンスにも挑戦。鵜飼扮する人間ミラーボールがフロアをぐるぐる回ったかと思えば、BOZE STYLEな男性をステージに上げて一緒にパフォーマンス。おまけに喋りすぎて1曲減らさないといけないほどの楽しませ精神は、フロアの鳴り止まないハゲコールが象徴していた。お次は華吹雪。祭囃子のSEに待ってましたとばかりに一気にヒートアップするフロア。和嶋がギターソロをお見舞いするとガシガシなロック祭の開催。お腹にもたれそうなくらいハードな『スシ＆ロール』など音の厚みで圧倒していく。2曲目にしてヒートしすぎたフロアに「熱中症に気をつけて。塩分が不足したら汗を舐め合って。」と気遣う水戸。『迷い道の覇者』『ダイナマイトがストレンジカインド』と続け、『嵐よ、来い』が終わった後、百戦錬磨なメンバーが「よかったね(笑)。」と顔を見合わせ素で喜び合う。面白いことを本気でやってるからこそ「終わるのが惜しい」という水戸の言葉に繋がるのかもしれない。後半は前口上でメンバーを紹介しながら、それぞれがボーカルをとっていく。和嶋のくだりで水戸と和嶋が熱中症対策？でお互いを舐め合う。そして口をゆすぐ(笑)。歌謡曲ファンをビックリさせ、ロックファンをニヤリとさせ、ただただ感服のステージは一本締めで終了。最後はBOZE STYLEとセッションで『アイ・シャルビー・リリースト』を。「オモシロックブームをおこす！」と笑った水戸の言葉がやけに沁みた夜。 ［文/むらかみみよ 撮影／鈴木恵］
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