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Live Report ライブレポート 2014



2014.10.5
"CLUB Que20周年特別[The Ideal Acoustic Holiday] うたとギター・スペシャル!!"
浜崎なおこ(レプリカ)+田中一郎(ex.A.R.B / 甲斐バンド )
うつみようこ+イマイアキノブ
(ex.フリクション / ex.The Birthday / THE GOLDEN WET FINGERS)
海月ひかり+二位徳裕+滝和祥(RUDE MODE)
浜崎なおこ+田中一郎-1
浜崎なおこ+田中一郎
浜崎なおこ+田中一郎-2
浜崎なおこ+田中一郎
うつみようこ+イマイアキノブ-1
うつみようこ+イマイアキノブ
うつみようこ+イマイアキノブ-2
うつみようこ+イマイアキノブ
海月ひかり+二位徳裕+滝和祥-1
海月ひかり+二位徳裕+滝和祥
海月ひかり+二位徳裕+滝和祥-2
海月ひかり+二位徳裕+滝和祥
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10月5日台風接近中で冷たい雨の降る中、CLUB Queでうたとギター・スペシャルと冠してアコースティックライブが行われた。会場に入るとイスとテーブルが並べられて、いつもの感じとは違った雰囲気を呈していた。まず、海月ひかりが2曲、彼女の舌たらずなMCからは想像も出来ないくらいソウルフルな歌声を会場に響かせた。3曲目からRUDE MODE の滝和洋がリズムギターで参加し、「渡辺通三丁目」と続いた。海月の詩の中でのストリーテリングの才能を存分に発揮していた。行ったこともない渡辺通三丁目でのやり取りが目の前で繰り広げられている様で、不思議と滝の乾いたアコギと海月の歌声が呼応し合うのだ。そして、3人目、店長の二位徳裕がエレキギターを携えて登場した。忌野清志郎の「デイドリームビリーバー」で滝と二位のコーラスが入り、観客の手拍子に後押しされて最高の状態でバトンを次に渡した。
2組目にはうつみようこ(Gu.Vo.)とフリクションやThe Birthdayで活躍したイマイアキノブ(Gu.Vo.Cho.)が登場。強烈な個性を持った二人だけに会場の期待も高まる。「いける?大丈夫?」とうつみがイマイを急きたて、Howlin’ Wolf の「Spoonful」で始まった。最初からうつみのジャニス・ジョプリンを彷彿とさせる歌声で観客の視線と耳をステージに集中させた。次はイマイが「マブシイ」でねちっこい癖のある声と、途中からのヴェルヴェッツの「Run Run Run」、うつみと相乗していく掛け合い、そしてファズの効いたギターソロまでギターとボーカルという構成要素が少ないからこそ曝け出された彼らのセンスと個性であった。
最後にレプリカの浜崎なおこ(Vo.)と甲斐バンドでお馴染み田中一郎(Gu.Cho.)がステージに立った。「ライブで歌えるとは」とビートルズの「Something」、そしてARBの「Wild Lowteen Girl」へと続いた。ヴェルヴェッツの「僕は待ち人」からは二人でスタンディングになり、パフォーマンスの激しさも増していき、「Believe」で締めくくった。田中が彼女の声には「洋楽のエッセンスがある」と言っていたが、まさにその通りで、滑るようになめらかでしっとりした声質の彼女は、無垢な少女のように天真爛漫に、そして時にソウルフルに歌い上げる。ステージで歌うために生まれてきたような才能であった。アンコールでは、「この曲も無謀だよな」と田中が始めた「Sugar Baby's Growing」。ギター一本とは思えないような厚みがあり、観客の手拍子を誘った。この日は本当に豪華絢爛な顔ぶれが名を連ね、歌とギターというシンプルな構成だけにそれぞれの技巧やアレンジのセンスが光っていた。「素晴らしいギターと素晴らしい歌を一夜限りで」とのタイトルの通りに最高の夜になった。
[文/松本泰弘 撮影/MOCHIDA AZUSA]
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