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Live Report ライブレポート 2014



2014.10.24
"Que 20th記念 2DAYS series "OPERATION QUE HATACHI"
カミナリグモ presents オクトーバー・サーカス"
カミナリグモ/sleepy.ab
カミナリグモ-1 sleepy.ab-1
カミナリグモ-2 sleepy.ab-2
カミナリグモ-3 sleepy.ab-3
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sleepy.abを迎えて行われたカミナリグモの2デイズ2日目。この日も、ステージ後ろはガーランドでデコレートされていた。そのなかを現れた、sleepy.abの3人。息を合わせるようにそっと「メロディ」から、演奏を始めると浮遊感が漂うサウンドと成山剛(Gu.Vo.)のしなやかな歌声で、一気にその世界に引き込んでいく。その独特な浮遊感には、心地よい湿度というか、北海道在住で活動する彼らだからこそ身をもって感じ、得てきた空気感のようなものがある。そんな見事なサウンドスケープでオーディエンスを魅了していった。MCでは、成山が“カミナリグモとは、仲がよくて、いつも打ち上げでも長い時間話をしている”と共演を喜び、あたたかなムードだ。後半には、4つ打ちのビートと爽やかなメロディが交錯する「euphoria」とメリハリのあるライヴを繰り広げた。そして、後手。この日のカミナリグモは、上野啓示(Gu.Vo.)、ghoma(Key.)2人でのライヴ。ステージ中央には、ラグジュアリーなランプシェードや窓型のオブジェ、観覧車などインテリアがディスプレイされ、子どもの寝室ようなファンシーな雰囲気だ。前日のバンドセットとは一転し、削ぎ落とされたシンプルなサウンドだけが鳴るぶんメロディが鮮烈に鳴り響き、ほどよい緊張感とともに「夕闇」から、ライヴを展開していった。sleepy.abの音楽に影響を受けているそうで、“曲を作っていると、sleepy.abみたいな感じにしたいよね”って話すのだそう。そして、この日も前日に続き共演バンドの曲をカバー。選んだのは、「palette」。カミナリグモらしく鮮やかな音色で演奏されるなか、間奏では、山内憲介(Gu.)がマトリョーシカ型のテルミンを持って、飛び入り参加。ひょい!と現れ、去っていった姿から、フロアから喜びが混じった笑いがおこり和やかなムード。「魔法のかけ方」で締めくくられた。オーディエンスの拍手から感じるあたたかさといい、多幸感に満ちたカミナリグモのライヴ。それはカバーにしても、共演バンドのことを話すにしてもそっと歩み寄っている2人の人柄にもあったはず。あたたかい心地よい余韻が残る2デイズだった。
[文/大島あゆみ 撮影/栗田香那]
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