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2014.11.28
"スムルースpresents 『うたロック西商店街9丁目～下北沢で1カ月早いクリスマスですねん～』" スムルース／ビアンコネロ／市川セカイ
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市川セカイ、ビアンコネロを迎えて行なわれたスムルースによる企画。“一ヶ月早いクリスマスパーティー”と題して行なわれた本公演は、早速客電が落ちると愉快なSEと共にサンタクロース姿のスムルースメンバーが登場。何やらプレゼント入りの靴下を投げて、地域の催しものである“餅まき”のようなアットホームな雰囲気に包んでいった。 一番手は、市川セカイ。ギターを抱え、トークを交えつつオーディエンスと熱を共有するように弾き語りで楽曲を披露していく。スムルースと共演した10年前の懐かしい話もチラりと話し、再び共演出来た喜びを話していた。「月をめざして」では、スムルースの楽器隊を招いてコラボ。バンドセットも味わえる上にスムルースとのセッションが見える、ファンには嬉しいサプライズとなった。 転換中のBGMは、オリジナルの商店街やショッピングモールで流れていそうな“ゆめかわいい”アナウンス＆曲が流れていてかなり和やかなムード。その空気感のなか、続いてビアンコネロは、冒頭から“漫才スタイル”さながらのハチャメチャトークで、オーディエンスの心を掴んでいた。心地よい疾走感のポップチューン「マナビマセン」から、メンバーそれぞれ持ち曲を披露。3人ともカラーの違う個性的なスタイル、特に◎◎のモノマネ、無茶ぶりが大ウケで、しっとりめの曲に入ろうとしても客席からざわめきが収まらないというハプニングも。歌より笑い声のほうが聞こえるような場面もあり、大いに盛り上がった。 トリを飾るスムルースでも、ビアンコが残した爪痕を感じさせる“ざわつき”が残るなか「パンが焼けたよ」では大きなハンドクラップが起き徐々に熱が上昇していく。いまの季節にぴったりの「冬色ガール」、メンバーが前面に出て煽る「帰り道ジェット」など多彩な楽曲で楽しませてくれた。ラストは、「幸福の紙吹雪」。話しながら筆を取り、書道パフォーマンスをして浮かび上がった言葉は“感謝”。オーディエンスはもちろん、招いた市川セカイ、ビアンコネロへの思いからも伝わるそれは、まさに本公演の象徴的な一言だった。 アンコールでは出演者全員を呼び込み「うたロック西商店街のうた」をセッション。泣けるほど笑って歌を楽しめる一夜だった。余韻とともに笑い過ぎて痛む腹筋は、ファンにとって最高のクリスマスプレゼントになったはずだ（笑）。“10丁目”の開催も期待したい。 ［文／大島あゆみ 撮影／栗田香那］
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