2014.11.29
"胸キュン☆アルペジオvol.11 ~福村貴行君の12回忌~"
advantage Lucy/VASALLO CRAB 75/Honest People
Honest People
|
Honest People
|
VASALLO CRAB 75
|
VASALLO CRAB 75
|
advantage Lucy
|
advantage Lucy
|
画像をクリックすると拡大表示で閲覧できます。
03年11月、28歳にしてこの世を去ったミュージシャン、福村貴行。今なお多くのアーティストに愛される彼が結成したadvantage Lucy と VASALLO CRAB 75が04年から行っている恒例イベントが、今年も開催。
Three berry IcecreamやSwinging Popsicleなど、過去には福村の音楽仲間たちがこのイベントに出演しているが、今年はadvantage Lucyのアイコ(Vo.)いわく“福村くんが生きていたら絶対好き”というHonest Peopleが登場。マイケル・ウォーンが歌い上げる情緒あるメロディと、分厚く生命力を持った音像が絡み合うグルーヴがとても心地良く、体が自然と揺れる。
続くVASALLO CRAB 75が放つ楽曲は、1曲1曲がドラマチック。会場を満たす轟音の中をバイオリンの旋律が駆け巡ってみせたり、甘美で解放感に溢れた楽曲もあれば、小気味良いファンク調の楽曲も。観客の心をくすぐる多彩なセットリストを披露した。
転換の合間のDJタイムには、コウノトリの高松和弘と、福村が生前参加していたThree berry Icecreamのイケミズマユミによるアコギ弾き語りとアコーディオンの演奏を挟み、advantage Lucyへバトンをつなぐ。
透明感のあるアイコのボーカルが響き渡る会場。イケミズマユミがゲストで登場した「Nico」や、本イベントをきっかけに制作された『胸キュン☆アルペジオ~Takayuki Fukumura with Friends』(12年)に収録されている「STARS」など、彼女たちの楽曲とともに、穏やかで、優しい時間が流れていった。アンコールでは、advantage LucyとVASALLO CRAB 75が登場し、お互いの楽曲をセッション。
今年もまた、1人の素晴らしいミュージシャンによって新たな音楽の輪が広がり、大団円で幕を閉じた。
[文/神保未来(FAMiLIES) 撮影/栗田香那]
※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。
|