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Live Report ライブレポート 2014



2014.12.16
"Que20th記念 ONEMAN series [OPERATION UTAGE]"
エレファントカシマシ -oneman-
エレファントカシマシ-2 エレファントカシマシ-1
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セットリスト
 01. 俺の道  12. 石橋たたいて八十年
 02. ろくでなし  13. 寒き夜
 03. ドビッシャー男  14. 明日を行け
 04. かけだす男  15. so many people
 05. 生存者は今日も笑う  16. ズレてる方がいい
 06. 風に吹かれて  17. ファイティングマン
 07. 悲しみの果て =アンコール=
 08. 土手  18. 今宵の月のように
 09. ロック屋(五月雨東京)  19. Destiny
 10. デーデ  20. 生命賛歌
 11. 夢の中で  21. ガストロンジャー

エレファントカシマシがCLUB Queでやる。いくらCLUB Queが20周年だとはいえ、それは世の中の常識から言ったらとんでもない出来事でした。だって年をまたぐとはいえ約2週間後の1月3-4日には武道館を2日間やるんだもん。それを埋めるだけのキャパシティを持ったバンドなんだから、幾人もの人がこの日のチケットをどうにか手に入れたいと嘆願してくるわけだ。

81年に結成され88年にデビュー。破竹の勢いでの快進撃と見える半面、繊細で浮き沈みも激しいなんというか実にロック的、いやパンクな存在意味を感じるバンド。

実は彼らがここでライブするのは記録を探せる限りだとちょうど10回目になるのです。なかでも2005年の記憶は痛烈。1月から5月の頭まで連続シークレット出演。その後、世の中を賑わすことになる当時の若手バンドらとガチで勝負して、5/18-19には2デイズで圧巻のステージを披露してくれた。

失礼ながら1月のライブは葛藤とか迷いも感じられるような中での30分ステージだったんだけど5月には完全オーバーホールしたエンジンを手に入れ驀進するライブ。そう感じるくらいに人間がやってる、生きてる、という生々しさを感じた出来事だった。なんというか順風満帆いつもきれいに着飾ったような商業ロックとは完全に違う、満身創痍で吐きながらでも前進するそれがロックだってことをみせられた。

そして2014年1年間通して行われたCLUB Que20年イベントでの最終セクションで登場するエレカシ。冒頭から今まで見た中でも一番若々しいっていうか、ヤンチャって言うか、とにかくいい!目が離せない。グルーヴとかドライブとか色んな言葉が有るけど、このバンドのそういう部分は他のバンドでは見たことが無い。おそらくどこにもない。何でそういう感覚が生まれるのかは俺には分からない。もしかしたら本人たちも分かっていないかもしれない。

ただひたすらガムシャラに演ったり、叫んだり、喧嘩したり、落ち込んだり、あるいみただのロックキッズだったり、クリエイティブになったり、そのうちに知らずとこの4人で生まれたものなんじゃないだろうか。感動の坩堝。それに当たり前だけど曲がいい。良すぎる。

でもね、それはある意味2次産物かもしれないとこの日のライブを見て思った。違う人が歌っていたら同じ曲でもここまで響いてこないかもしれないし、宮本の本音がメロディーになって出てくることに大きな意味がある。借り物の言葉感が全然ない感じがこの強い感動を生んでいるのかな。売れたいだけで音楽をやっていたら言葉選びですぐ分かる、エレカシはそうじゃない。まさにロックヒーローだ。

この日、1曲目にやった「俺の道」は2003年にリリースされているがその半年ほど前にCLUB Queでsyrup16gとやっているんだね。何かの意味や流れを感じずにはいれない。そしてこの歌詞に言い表されているような人生にロックを感じててしまうのね。みんながエレカシに宮本浩次という男に興味深々になる理由があるんだ。そして未来に繋がる勇気とか情熱をたんまりもらったワンデイだったね。

今この文章を書きながら、もう一度観たいと率直に思う夜。

[文/二位徳裕(CLUBQue) 撮影/岡田貴之]


俺の道

作詞:宮本浩次/作曲:宮本浩次

満たされないまま
引きずりまわして歩け
女には言って置け
「オレは退屈なだけさ」って...
くだらねぇ明日がはじまってる、ぶざまに
臆病なオレのこの生涯を笑ってる

気迫の無き時間帯
でも信じることはやめるな
奴らには言って置け
「オレは確かに生きてる」って...
本当は愛してやまないこの毎日を
いい加減に過ごすのはやめなよ

満たされないまま
引きずりまわして歩け

おいオレ、オマエ一体何処行くの?
オレか?オレは燃え上がる日を待っている
俺の道を


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