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Live Report ライブレポート 2015



2015.2.14
"対バンの嵐"

初恋の嵐
[ゲストボーカル> 安部コウセイ(HINTO)、クボケンジ(メレンゲ)、堂島孝平
ゲストミュージシャン> Gu.木暮晋也(Hicksville)、Gu.玉川裕高(赤い夕陽)、Key.高野勲]
CARNATION
初恋の嵐
初恋の嵐
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2002年3月2日にボーカル西山達郎が逝去し、休止期間を経て2011年からゲストボーカルを招き精力的なライヴ活動を行っている初恋の嵐。西山の誕生日にあたる2月14日にツーマン企画「対バンの嵐」を開催し、チケットはソールドアウト。

今年初ライヴとなるカーネーションが先攻。1曲目は12年前に発売されたコンピレーションアルバム『Smells Like Teenage Symphony』収録の「長い休日」。直枝政広 (Vo.Gu.)の瑞々しいギターストロークと、エイトビートが吹き抜ける。サポートに張替智広 (Dr.)、佐藤優介 (Key./カメラ=万年筆)を迎えた手練れのカルテットで、新曲を含めた全10曲を演奏し、結成32年の貫録を余すところなく見せつけた。

初恋の嵐はオリジナルメンバーに木暮晋也 (Gu./Hicksville)、玉川裕高(Gu./赤い夕陽)、高野勲 (key.)とゲストを加えた5人編成。まずは「どこでもドア」をインストゥルメンタルでプレイ。歪んだギターとサイケなサウンドを響かせる。

1人目のゲストボーカルは安部コウセイ (HINTO)。ハネるリズムが、水たまりを飛び越えるようなワクワク感を連れてくる「雨宿り」をハイトーンボイスでシング。「真夏の夜の事」では一転してレイドバックした浮遊感を醸し出し、クボケンジ (メレンゲ)へバトンタッチ。昭和アイドルのように身をくねらせ、黄色い歓声の中、アッパーなロックチューン「初恋に捧ぐ」「body&soul」を歌い上げた。

最終走者の堂島孝平がバラード「Nothin’」で締めくくるも、当然拍手は鳴りやまず、鈴木正敏 (Dr.)の呼び込みでアンコールタイムへ。隅倉弘至 (Ba.)がボーカルを執り、エロティックでファンキーなミディアムナンバー「touch」を演奏。間奏で堂島が現れ熱いハープを鳴らし、カーネーション直枝もギターで参戦。超・濃厚なジャムセッションで絶頂を迎え、大団円の終幕。

西山亡き今も、プレイヤー、そしてリスナーの心に初恋の嵐が生きているからこそ実現した、素晴らしい夜だった。
[文:宮本貴子 撮影:栗田香那]
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