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Live Report ライブレポート 2015



2015.2.27
"Grateful Year2015「NOnsenSe MARkeT B1」"

MERRY -2DAYS oneman-
MERRY MERRY
MERRY
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昨年末にリリースした8thアルバム『NOnsenSe MARkeT』を引っさげてまわるこのツアー。前日に行なわれたファンクラブ"CORE"会員限定ライヴにて、5月から始まるツアー続編の全容が明らかになったのだが、それが大先輩ニューロティカをはじめジャンルも世代も越えたバンドを迎えているだけに胸が高鳴らずにはいられない。そして初のCLUB Que公演。以前より、対外試合をしてきたMERRYだが、今年はさらに攻めていくようだ。チケットは両日とも完売した。

超満員のフロアに入るとステージには幕が張られ、フロアの天井にはフラッグガーランドがぶら下がり“NOnsenSe MARkeT”の世界はすでにそこにあるようだ。芝居が始まるかのような活弁が流れ始めると、歓喜に満ちた拍手と歓声とともに幕が上がる。

最新作の楽曲を中心に構成されたセットリストは、タイトル・トラックから始まりアタマからアグレッシヴなステージを展開。定番のアンセム「絶望」では、コール&レスポンスに加えて、ガラ (Vo.)が水と柄杓が入った手桶を手に持ち熱狂の渦中にあるフロアに撒き散らかす。突き上がる拳と声で応えるファンで"狂喜乱舞"な状態だ。ミラー ボールがまわり狂気に満ちたダンスロック・チューン「Zombie Paradise~地獄の舞踏曲~」や、ピアノが入った哀愁漂う「薔薇と片隅のバラード」など、表情豊かなナンバーで魅了していった。

後半戦、ネロのトークを交えた「演説~シュールレアリズム~」から盛り上がりは激しさを増していく。「千代田線デモクラシー」では、骨太なビートと多彩なメロディに加えオーディエンスのコーラスが重なりライヴでしか味わえない強力なグルーヴが生まれていた。

アンコールでは、「Unreachable Voice」を演奏。アコギを主にした艶やかなサウンドを届け、アコースティックライヴのようなムードで包んだ。ラストには、先日と同じく怪我で療養中のテツ (Ba.)が登場。「群青」をプレイし、復帰に向けて挑戦を続けて行くことをファンに伝えた。

後日発表になったが、医師と相談の上、今後は体調次第で徐々に復帰していけることとなり、ファンにとって本ツアーはますます喜ばしい内容になりそうだ。自らを越えて行くかの如く、挑み続けるMERRYに今後も大いに注目したい。
[文:大島あゆみ 撮影:栗田香那]
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