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Live Report ライブレポート 2015



2015.5.9
"カミナリグモ『続きのブランクペーパー』ツアー"

カミナリグモ -oneman-
カミナリグモ カミナリグモ
カミナリグモ カミナリグモ
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3月にニュー・シングル『続きのブランクペーパー』をリリースしたカミナリグモ。そのリリースツアーの4本目、ツアーの折り返し地点となった本公演。ステージには本作の『続く』MVで使用された可愛らしい電飾がバックに掲げられステージを彩るなか、衣装で登場した2人。「サバイバルナイフ」からライヴをスタートさせると、ghoma (Key.)の鮮やかな音色と上野啓示 (Vo.Gu)のやわらかな歌声が、会場を包み込む。

中盤、極上のポップ・サウンドによりハッピーな空気で満たされるなか、会場限定盤としてリリースされている「ゴー・トゥ・ザ・フューチャー」を披露。"未来"に向けて歩んでいく、片意地貼らないひたむきなリリックとカラフルなメロディが軽やかに心を揺らす。MCでは、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の話題(作中で描かれている世界が、2015年)で、もしもタイムマシンがあったら何をする? というトークに。朗らかな口調で話す2人とオーディエンスの笑顔でますます会場はあたたかなムードを大放出していた。本編ラストは、「ブランクペーパー」。オーディエンスの生き生きとしたクラップときらきらした10代の衝動が込められたポジティヴなメッセージ、鮮やかなカミナリグモの音楽をたっぷりと奏でで観客を魅了した。

新旧の楽曲を織り交ぜたラインナップで楽しませてくれた後アンコールでは、「王様のミサイル」と「カラフル」をプレイ。鳴り止まない拍手のなか応えたダブルアンコールでは、「20号」を演奏した。シンプルなピアノの音色を主としたやさしいバラードをしっとりと歌い上げ、ライヴを締めくくった。

たしかに私たちは、いまのところ時空を越えられないし瞬間移動もできない。けれど、音楽が日常を明るく照らしてくれたり、どこかへ誘ってくれるような瞬間がある。カミナリグモが紡ぎ出す、ぬくもり溢れるサウンドはあらためてそう感じられた。あの場を共有した人にとって変わらない夜であり、"戻りたい"と思える素敵な一夜となった。
[文:大島あゆみ 撮影:オフィシャル]
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