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Live Report ライブレポート 2015



2015.5.10
"Loafers on the Japantown tour"

noodles -oneman-
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ビルの耐震工事に入るため、CLUBQueの第1期最終日となったこの日、20年の歴史の中で最多出演となったnoodlesがワンマンを開催。彼女たちにとっては、年末にリリースしたアルバム『Loafers on the Japantown』ツアーの最終日でもある。AYUMI (Dr.)、YOKO (Vo.Gu)、IKUNO (Ba.)が大きな拍手に迎えられてステージに登場すると、アルバムでも1曲目の「Bootleg」から始まった。イントロの爪弾くエレキギターの音に、キュート&クールなYOKOの歌声が乗ると、続いてソリッドなリズムのオルタナティブなサウンドが押し寄せ、ゆったりとした高揚感が満員のフロアを包む。

骨太なロックをベースに切ないメロディーがグッとくる「empty room」、スイートなボーカルに疾走感あるロックがたまらない「OH YEAH」、センチメンタルな旋律がつい口ずさみたくなる「Tumbling girl」。どこか気怠くて、キュートなのにけっして甘すぎない、迷いのないガールズロックバンドの世界観にしびれっぱなしだ。MCの、ツアー中のサービスエリアでのスタンプ集めの話題は、演奏中とは打って変わって親しみやすく、何とものほほんとした彼女たちの魅力が伝わってきた。

後半もニューアルバムからの曲を中心に演奏。今年で結成24年のキャリアの中で、時代によって服装は変わってきたが「noodlesでやりたい音楽のテーマはブレてない。ずっと切ないミュージックが好き」「音楽は変わっていないから、古い曲を今やっても色あせないよね」と言って「スローコースター」(1997年)を演奏。客席から歓声があがった。この会場で最も多く鳴り響いてきたバンドの音を、感慨深くかみしめながら聴いた。

「今回のアルバムを色々な人が気に入ってくれて“次の作品を作るの大変だよ”ってプレッシャーをかけられるんだけど。私の中では今回すごくハードルを上げて作ったから、逆に次に作る作品はワクワクしてる」とYOKOの早くも次回作への展望も飛び出した。観客からの力強い拍手によるWアンコールに応えて、ラストは「Ingrid Said」で幕を閉じた。CLUBQueの歴史に、ずっとnoodlesが共に在ったことに感謝したくなる夜だった。
[文:下村祥子 撮影:栗田香那]
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