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2015.7.15
"CLUB Que夏ノ陣 VSシリーズ vol.4 ～RETURN TO NATURAL～" THE TON-UP MOTORS VS フラワーカンパニーズ
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梅雨明け寸前の東京でTHE TON-UP MOTORSとフラワーカンパニーズという夏を呼び込んでしまいそうな2組によるツーマンが行われた。チケットは完売、超満員のなかライヴがスタートした。先攻は、THE TON-UP MOTORS。楽器隊が登場しファンキーなサウンドで観客にハンドクラップを促すと上杉周大 (Vo.)を呼び込む。力強い歌声から「歓びを唄う」の演奏を始めると、観客のヴォルテージは上昇しノリのいいクラップが会場全体に響き渡る。そこに上杉がQueの新装開店を祝いクラップと歓声を煽ると、開始数分とは思えない熱気に包んでいく。昨年は、出身地である北海道の全179市町村を巡るツアーを行ったことが記憶に新しい彼らだが、鍛え上げたソウルフルな演奏で魅了していく。後半は、「準備OK」や「不死身のこころ」「バカ笑い大将」とグルーヴィでポジティヴなメッセージ・ソングをグッと聞かせた。そしてラストは、上杉が学生の頃から背中を見てきたフラカンへの思いや、自身の音楽人生を述べた後& 明日からの皆様の背中を押すために"と「無名のうた」を披露。力を振り絞るように"負けるなよ"と鮮烈なメッセージを届ける、渾身の演奏でライヴを締め括った。 完全に温まった空気のなか、フワラーカンパニーズが登場。“久しぶり、CLUB Que、元気ですか！”と声をかけ「星に見離された男」からライヴをスタートさせる。オーディエンスの掛け声も重なり合い、熱気は加速していくなか序盤には9月にリリースされる新譜に収録される新曲「消えぞこない」を披露し会場を沸かせた。MCでは、2年前ぶりのTHE TON-UP MOTORSとの共演に、グレートマエカワ (Ba.)が"去年ラメのオーバーオールを作ったのは、上杉の影響"とも話した。続く「大人の子守唄」では、竹安堅一 (Gu.)のチューニングミスで一度中断するも鈴木圭介 (Vo.)は、"こんなこと10年に1回だよ？"とトークでつなぐ場面も。再開後は、「エンドロール」とミドルテンポの哀愁漂うメロディと真っ直ぐな歌声で感傷的なムードに包んだ。終盤、「煮込んでロック」からドッカーンとダイナミックなバンド・サウンドを奏でラストは新曲「三十三年寝太郎BOP」で締め括る。 アンコールでは、この時期にピッタリの「最高の夏」と「終わらないツアー」を演奏し大団円を迎えた。客電が付いても暫くアンコールを求める拍手は続くほど、大興奮の一夜となった。 ［文：大島あゆみ 撮影：沖川祐衣］
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