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Live Report ライブレポート 2016



2016.2.4
"フラワーカンパニーズワンマン「上京ゾロ目式~名古屋を離れて22年~」"

フラワーカンパニーズ -oneman-
フラワーカンパニーズ フラワーカンパニーズ
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 夢の武道館単独公演から約1か月半。フラカンにとって2016年初であり、武道館公演以来初のライブがQueで行われた。この日は長年のファンなら知っている方も多いだろうが、2月4日はメンバー4人が地元名古屋から東京へ上京してきた節目の日であり、今年で22年目となる。
 そんな記念すべき公演は無論、完売御礼。筆者も含めすし詰め状態のフロアにいるほぼ全員があの夜、武道館でフラカンを体感する幸せを噛み締めた同志。あの日の感動がここにいる全員から溢れていて開演前から熱々の雰囲気だ。客電が落ち、いつものSEでメンバーが登場し「すべてはALRIGHT(YABABY)」(RCサセクションカバー)からスタート。昨年CMソングとして話題を呼んだカバーだが、忌野清志郎の聖地と呼ばれた日本武道館の舞台を踏んだいま、さらに深みを増して響いていた。序盤には、「上京14才」を披露。骨太なビートとメロディに観客が体を揺らすなか、鈴木圭介(Vo)は、オリジナルの歌詞に8つ足した”22才”で熱唱した。武道館で演奏されなかった曲を中心に構成された選曲には、数年ぶりに披露される楽曲も盛り込まれ「どろぼう」では、モッシュが起きるほどの縦ノリで大盛り上がり。中盤のMCで鈴木は、「久しぶりで疲れた! いや、疲れたとも違う。しんどいっていうんでもなくて名古屋弁でいう“どえらい”、みたいな」と心境をポロリ。グレート・マエカワ(Ba)も、1ヶ月半ぶりのステージはちょっと緊張すると話しつつ「また武道館にも立ちたい」と語っていたが、武道館公演前後を振り返るメンバーは、ホーム(ライヴハウス)に帰ってきたからこそ漏らせる小言のような、どこかホッとしているようにも感じられた。後半には数ある楽曲のなかでも「春の手前」や「心の氷」など今の時期にぴったりのナンバーを差し込んで観客を魅了し、本編ラストはアッパーなロック・チューン「どっち坊主大会」で本編を終えた。
 アンコールでは、武道館でも披露した「消えぞこない」、「三十三年寝太郎BOP」、そして「はぐれ者讃歌」を連続してプレイ。それでも収まることのない拍手に応えて再びメンバーが三度登場、もはやフリートーク状態のMCで和やかなムードのなかミドル・チューン「感情七号線」をプレイ。最後の最後にほっこりする雰囲気でフィニッシュ。フラカンの魅力を再確認できた、夢のような一夜だった。
[文:大島あゆみ/撮影:大出丈仁]
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